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発音 英単語 英文法

英語を大人になってから正しく学ぶためのコツ【基礎作り編】

2022年7月25日

英語の基礎作り

「仕事や家庭が忙しくて、英語学習に充てるべき時間が確保できない...」

社会人から英語を学び直す方の多くが抱える悩みですが、実はこういった課題は正しい英語学習のコツさえ知っていれば、誰でも簡単に乗り越えることが可能です。

この記事では、そんな英語学習のコツの第一ステップとして、まずは英語学習の基礎力の身につけ方を紹介します。

同じ環境で英語を学び、英検1級などの高難易度資格を取得するまでに至った私の経験に基づく方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

記事の内容

  • 英語の基礎3要素

  • 基礎3要素の重要性

  • 基礎3要素の学習法

  • 基礎3要素を学び終えた後は...

記事の信頼性

記事の信頼性

子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。

英語の基礎3要素

基礎

突然ですが、皆さんは「英語の基礎3要素」という言葉をご存じでしょうか。

具体的に言えばこの基礎3要素とは、「単語」「文法」「発音」の3つのスキルのことを指しています。

そして、実はこれらは英語に限らず、すべての言語の基盤となる存在だと言われています。

なぜこれらの3要素が言語の基礎とされているのか?

例えば英語を例にとれば、すべての英文は「英単語」という要素を「英文法」というルールに基づいて並べたものだと考えることができます。

また、ここに「発音」という音の要素を加えることで、それを声に出したり、聞き取ったりすることが可能になっています。

つまり、これら3つの要素のどれか一つでも欠けてしまっていては、英語を日常生活で運用することが困難になってしまうというわけです。

Ryo

英語学習のスタートは、まずこの基礎3要素を押さえておくことが重要だということですね!

基礎3要素の重要性

基礎3要素の重要性

続いては、英語の基礎3要素である「単語」「文法」「発音」のそれぞれの重要性についてを深掘りして見ていきます。

社会人として英語を再学習する方はこれらの要素を軽視しがちなので、なぜ学習初期に学ぶ必要があるのかをしっかりと理解しておきましょう。

発音学習の重要性

まずは『発音学習の重要性』についてです。

前述したように、発音は英語において「音の要素」を担う役割をもっており、リスニングやスピーキングの土台となるスキルです。

しかし、多くの英語独学者は単語や文法にばかり重点を置きがちで、発音にフォーカスした学習を行っていないのが現状としてあります。

ですがそんな発音には、日本人が英語を苦手としてしまう2つの原因が隠されています。

  • 音の要素の違い
  • 音の周波数の違い

① 英語と日本語を構成する音の要素の違い

まず1つ目の原因が『英語と日本語を構成する音の要素の違い』です。

例えば、英語の R の発音についてですが、多くの日本人はこれを日本語の「ら行」と同じ感覚で L の音として発音してしまう傾向にあります。

しかし、実際には英語の R の音は日本語にはない要素であり、それゆえに日本人にとって正確に発音ができない音とされています。

英語にはこういった音の要素が母音として15個、子音として24個存在していますが、日本語には母音として5個、子音として13個ほどの音の要素しかなく、比較すると英語の複雑さがよく分かると思います。

② 英語と日本語が話される音の周波数の違い

続いて2つ目の原因が『英語と日本語が話される音の周波数の違い』です。

みなさんは、英語と日本語が話される時の音の高低差について考えたことはあるでしょうか。

実は、母音が強い日本語では通常、話す際に125~1,500Hzの周波数が使われるのに対し、子音の強い英語では2,000~12,000Hzと用いられている周波数帯が完全に異なります。

周波数帯域が狭く、英語との重なりも弱い日本語を話す我々日本人は、それゆえに英語のリスニングやスピーキングを苦手する傾向にあるのです。

これらの日本語と英語のギャップを埋めるためにも、発音は学習の初期段階で学ぶべき事項だということですね。

文法学習の重要性

続いては『文法学習の重要性』についてです。

すでにお伝えしたように、文法は英単語だけでは不十分である、誰が読んでも等しく同じ意味として伝わるような「秩序」をもたらす役割があります。

ここの知識が有耶無耶でただ英単語を適当に羅列するだけでは、素晴らしい英文が作れることは決してありません。

また、英文法を学習の初期段階で終わらせておくことには、自分のミスに気付けるようになるというメリットもあります。

当然なことように聞こえるかもしれませんが、このミスに気付けるというのは、英語を成長させる上でとても重要です。

特にスピーキングを行っている際は、瞬間的に英語を話す必要があるため文法上のミスが発生しやすく、それゆえにこの能力の有り無しの違いがはっきりと表れてきます。

後の学習の効率性を考えると、始めのうちに英文法を学んでおくことには、十分な価値があると分かりますね。

単語学習の重要性

最後に『単語学習の重要性』についてです。

英単語は英語という言語の最小単位であり、これまで紹介してきた文法や発音の中でも最も重要な要素だとされています。

特に読解や聴解においては欠かせないスキルであり、一般的に英語の文章全体の95~98%の単語を理解していないと、内容を正確に把握することが難しいと結論付けられています。

私も学生の頃に先生から「単語の意味が分からなければ周りの語句から推測しろ」と言われたことがありますが、これは英文の95%以上の英単語を理解できる状況においてはじめてできるテクニックだというわけですね。

この単語力は、リーディングやリスニングといった受動的なスキルだけではなく、ライティングやスピーキングといった能動的なスキルにおいても不可欠な要素で、この知識が欠けていては意見や考えを正確に相手に伝えることはできません。

単調な暗記作業である単語学習は、時間がない社会人にとって嫌煙されている要素の一つですが、その重要性を見誤ることのないように注意しておきましょう。

基礎3要素の学習法

基礎作りための具体的な学習プラン

続いては、英語の基礎3要素をどのように学んでいくかについて紹介します。

用いるべき参考書やその進め方について気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

発音学習の進め方

まずは『発音学習の進め方』についてです。

発音学習は、単語や文法と比べて学ぶべき絶対量がとても少なく、英語初心者の方でも比較的取り組みやすいスキルだとされています。

音の知識だけを覚えるだけであれば、1週間ほどで完了してしまうでしょう。

しかし、その音を実際に口から発音できるようになるためにはそれ相応の練習は不可欠です。

そこで必要になるのが『英語耳』という書籍です。

この参考書は、音の学習にはなくてはならない発音記号や口腔内の図解付きで説明がなされているのはもちろんのこと、英語初心者が挫折しないような簡潔なレイアウトが用いられているのが特徴です。

もちろん無料の音源が付属するため、視覚からだけでなく聴覚からも正しい音の発声方法が学べます。

文法学習の進め方

続いては『文法学習の進め方』についてです。

英文法学習で暗記を必要とする量は発音ほどではないにせよ、英単語と比べればかなり数に限りがあります。

一説によると、我々が高校卒業までに習う英文法は英語全体の文法事項の9割以上をカバーしていると言われています。

そんな英文法学習のコツは、英単語のような単純な暗記作業ではないという利点を活かし、それぞれの文法事項につながりを持たせて覚えていくことです。

そこで必要になる参考書が『1億人の英文法』です。

この書籍は、その文法事項の網羅性の高さや丁寧な解説でこういった学習法に取り組みやすいレイアウト設計となっています。

社会人で学習に充てる時間がない方でも、約1か月あれば内容を総復習できてしまうでしょう。

単語学習の進め方

最後に『単語学習の進め方』についてです。

英単語学習で学ばなければならない単語の数は、発音学習や文法学習とは異なりほぼ無限に存在しています。

そのため、どこまでを基礎学習として区切りをつけて終わらせれば良いのか悩んでしまう方も多いでしょう。

現在、英語には100万語以上の語彙があると推測されていますが、実際に日常会話で頻繁に使われるのは、このうちの約3,000語程度だと言われています。

これは単語帳1冊程度に相当する量であり、学習初期にこの量の英単語さえ押さえておけば基本的な日常会話は十分にこなせるようになるため、この3,000語が初期学習量の一つの基準となるでしょう。

そこでこの3,000語を効率的にカバーするために用いるべき参考書が、我々が高校時代に使用していた「ターゲット1900」や「キクタン」といった英単語帳です。

こういった大学受験用に作成された参考書は、やはり英語の基礎となるようなものが多く、英単語帳も例外ではありません。

ちなみに、私が使用したのは『DUO 3.0』という書籍です。

基礎3要素を学び終えた後は...

基礎を学んだ後の学習プラン

英語の基礎3要素である「単語」「文法」「発音」を学び終えたら、次はいよいよ4技能の学習に移ります。

4技能というのは、具体的にはReading, Listening, Writing, Speakingの英語の4つの日常的に使われるスキルのことを指しています。

このステップの学習は、今回ご紹介した基礎3要素の学習よりも複雑で難解です。

そのため「基礎フェーズ」と「発展フェーズ」の2つの段階に分けて、学習を明確化し進めていくことが重要になってきます。

詳細については別の記事、または私が出版した電子書籍「忙しい社会人のための、独学英語学習ロードマップ」を以下のリンクからご参照ください。

まとめ

まとめ

この記事では、英語を独学で学び始める社会人の方の第一歩目について解説していきました。

私はこれまで多くの英語学習者と接してきましたが、多くの方がこういった基礎知識を「自分は学生の頃に英語を学んでいたから」と疎かにしてしまう傾向にあります。

ここを最初に押さえておくのとそうでないのとでは、今後の英語学習の効率性の違いがはっきりと表れてきます。

どんなに学生の頃に英語が得意だった方でも、英語学習の再スタートは必ず基礎からだということを忘れないようにしましょう。

最後に本日のまとめです。

英語学習の再スタート

  1. まずは英語の基礎3要素である「単語」「発音」「文法」を行う

  2. 基礎3要素の学習完了後は、4技能の学習に移行する

    ※ 学習法や教材の選択は、自分と同じような環境に身を置いて学習していた人のものを参考にする

  • この記事を書いた人

Ryo

放射線技師・英語講師として働く30代です。

子持ち社会人でも、留学なしで英語が話せるようになれたプロセスをご紹介していきます。

【経歴】
元Native Campの講師
元赤ペン先生
元IDIYの英文添削講師

【放射線系の保有資格】
第1種放射線取扱主任者

【言語系の保有資格】
実用英語技能検定1級
TOEIC L&R 990点満点
日本医学英語検定試験3級
中国語検定試験4級

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