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中国語

【中検4級リスニング】知っておくべき特徴とコツ + 勉強法

中検4級 リスニング 知っておくべき特徴とコツ

「中検4級のリスニングが早すぎて理解が追い付かない…」

そんな方に向けて今回は "中検4級リスニングの完全攻略方法" をご紹介していきます!

記事の内容

  • 4級リスニングに挑む前の下準備

  • 中検4級リスニング の特徴

  • 中検4級リスニング 実践練習

記事の信頼性

自己紹介

子育てをしながら社会人から、留学なしで英語・中国語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。

リスニングは言語の4技能(听力,作文,阅读,口语)の中でもっとも伸びづらいものだと言われています。

それゆえに勉強方法を間違えてしまうと「伸び途中なのか?方法が間違っているのか?」に気づかず、多くの時間を無駄にしてしまいます。

中検4級のリスニングは初心者にとって高い壁ですが、このブログで正しい勉強法を身に付ければ間違いなく合格可能です。

それでは詳しく見ていきましょう!

4級リスニングに挑む前の下準備

まずは『中検4級のリスニングに挑む前の下準備』についてです。

中国語力ゼロの状態でチャレンジして合格できるほど簡単な試験ではありません。

以下の項目をしっかり押さえてから中検リスニング対策の準備を始めましょう。

  • 基礎的な文法事項が載せられている参考書

  • 中検4級用の単語帳

  • 基礎的な発音の学習

基礎的な文法事項が載せられている参考書

ゼロからスタート中国語

まずは "基礎的な文法事項が載せられている参考書" にチャレンジしましょう。

中検4級の試験自体が基本的な文型のみで作られた中国文で構成されています。

なので合格を目指すだけであれば『新ゼロからスタート中国語 -文法編- / -文法応用編-』の2冊を押さえれば十分です。

おすすめポイント

  • 1ページに載せられている情報量が多くなく、最後まで諦めずにできる

  • 基礎的な単語も同時に学べるので、完全にゼロの状態からでもOK

  • 最初数ページからは発音の基礎情報も学べる

中検4級用の単語帳

キクタン

次にやるべき参考書は "中検4級用の単語帳" です。

これは中検4級用として売られているものなら、どれを使っても間違いはありません。

参考までに私が選んだのは『キクタン中国語【初級編】中検4級レベル』です。

こちらの参考書には、おおよそ600語の単語が載せられています。

上で紹介した文法書で学べる単語を含めると、基礎部分と言える約1,000語の単語をカバーできることになります。

おすすめポイント

  • 日常生活で必須の基礎単語(約600語)が厳選して載せられている

  • 基本的な文型を用いたわかりやすい例文が採用されている

  • リスニング音声をスマホアプリから流せるので、通勤通学時に便利

基礎的な発音の学習

最後に下準備として学習すべきなのが "基礎的な発音" です。

リスニングをする際には正しい音を知っていないと、正確に音をキャッチすることができません。

ピンイン・声調のコンビネーションすべてを自分で発音できる必要は、この時点ではありません。

ですが音の種類・正しい発音方法くらいは知識として入れておく必要があります。

私がおすすめする参考書は、文法のところでもご紹介した『新ゼロからスタート中国語 -文法編-』の1冊です。

この本の最初数ページに基礎発音の解説が載せられているので、これとYouTubeなどの情報網を使えば十分です!

中検4級リスニング の特徴

特徴

続いて『中検4級のリスニングの特徴』について見ていきましょう。

中検4級のリスニングは大まかに以下の3つのパートに分類することができます。

それぞれのパートの特徴について見ていきましょう。

  • 一問一答形式(10題 - 10問)

  • 会話形式(1題 - 5問)

  • 語り形式(1題 - 5問)

一問一答形式(10題 - 10問)

一問一答形式

まずは『一問一答形式』について見ていきましょう。

一問一答形式では、1文のみの短い文章を聞いた後に選択肢が4つ読み上げられます。

問題文・選択肢は共に2回読まれるので、落ち着いて聞きましょう。

問題文と選択肢は解答用紙に書かれていませんので、すべてリスニングで聞き取る必要があります。

このパートを攻略する鍵は以下の4項目です。

ポイント

  • 疑問詞を正しく聞き取る

  • 主語・目的語の入れ替えに注意

  • 似た音の動詞の引っ掛けに注意

  • "はい" "いいえ" の引っ掛けに注意

疑問詞を正しく聞き取る

まずこのパートで重要になってくるのが『疑問詞を正しく聞き取る』ことです。

"什么时候,怎么,多少" などの疑問詞を正しくキャッチして答えを選ぶことが、一問一答形式での基本になります。

ここは上で先ほど紹介した『出るとこだけ!中国語検定4級 合格一直線』を使って対策しましょう。

疑問詞の種類別にリスニング対策ができるので、頭の中の整理に役立ちます。

主語・目的語の入れ替えに注意

2つ目に重要なのが『主語・目的語の入れ替えに注意』することです。

参考例を1つ見てみましょう。

Q:你喜欢这个菜吗?

1,他喜欢这个菜。

2,我不喜欢这个菜。

3,他不喜欢日本菜。

4,我不吃中国菜。

上の例のように "あなた" のことについて聴いているのに "彼" などについて答えている選択肢はすべて間違いです。

この引っ掛けが主語や目的語の位置で数多く出題されます。

体感として全体の半分以上はこのパターンを知っておけば解けるようになると思います。

似た音の動詞の引っ掛けに注意

3つ目に重要なのが『似た音の動詞の引っ掛けに注意』することです。

例えば "去(qu)" と "吃(chi)" についてが高頻度で出てきます。

正しい音と声調の理解が必須になるので、発音学習を怠らないようにしましょう。

"はい" "いいえ" の引っ掛けに注意

最後に重要なのが『"はい" "いいえ" の引っ掛けに注意』することです。

こちらも参考例を1つ見てみましょう。

Q:A是B吗?

1,是,A是B。

2,对,A是C。

3,不是,A是B。

4,不是,A是C。

上の例では、正答は1番と4番です。

音声が2回流れるので、頭の中で整理しながら落ち着いて聞くことが大切です。

会話形式(1題 - 5問)

会話形式

次は『会話形式』について見ていきましょう。

基本的には男女の1分ほどの会話が繰り広げられます。

リスニング後に5つの質問文とそれに対する選択肢が読まれます。

問題文・質問文・選択肢はすべて2回読まれるので、落ち着いて聞きましょう。

質問文・選択肢は問題用紙には書かれていません。

このパートで押さえておくべき重要ポイントは以下の4つです。

  • リスニング中にメモを取る

  • 1回目で質問・選択肢を聴き取りメモ、2回目で答えを見つけるスタンス

  • 基本的に質問の答えは、リスニング内で順番通りに出てくる

  • 凝った引っ掛けはない

リスニング中にメモを取る

まず1つ目に重要なのが『リスニング中にメモを取る』ことです。

このパートで良く問われるのが『場所』『時間などの数字』『予定』などです。

これらの情報がリスニング中に聞こえたら、意味は分からなくても必ずメモをしておきましょう。

1回目で質問・選択肢を聴き取りメモ、2回目で答えを見つけるスタンス

2つ目に重要なのが『1回目で質問を聴き取りメモ、2回目で答えを見つけるスタンス』でいることです。

音声が2回流れる利点を最大限に使いましょう。

1回目のリスニングでは軽く全体像を把握する程度に聞き、聴きとれたものをメモしていきましょう。

その代わりに質問文は1回目からしっかり聴き取り「何が問われているのか?」をメモしておきましょう。

余裕があれば選択肢もメモしておくといいですね。

メインは2回目のリスニングで、問われている部分を集中的に探しにいきます。

この流れでリスニングを行うことで、メンタル的にも余裕をもって臨めます。

基本的に質問の答えは、リスニング内で順番通りに出てくる

3つ目に押さえておくべきポイントが『基本的に質問の答えは、リスニング内で順番通りに出てくる』ということです。

問5の質問の答えがリスニングの最初に登場するということは、まずありません。

質問の順番通りに、リスニング中に答えとなる部分がでてきます。

「1つ目の答えが見つかったら2つ目...」というように解いていきましょう!

凝った引っ掛けはない

最後に重要なポイントが『凝った引っ掛けはない』ということです。

特に「リスニング中で出てきた答えが質問文で言い換えられている」という引っ掛けはまずありません。

リスニング中で聞こえたままに答えとして出てきます。

変に疑わずに素直に聞き取れたものをマークすれば、ほぼ正解できます。

語り形式(1題 - 5問)

語り形式

最後に『語り形式』について見ていきましょう。

基本的に1分ほどの1人語りでこのパートは構成されています。

1人語りの内容は『家族の紹介』『学校生活』についてが多く、シンプルな印象です。

語りリスニング後に5つの質問文とそれに対する選択肢が読まれます。

問題文・質問文・選択肢はすべて2回読まれるので、落ち着いて聞きましょう。

これまでと異なる部分としてこのパートでは、質問文が問題用紙にあらかじめ印刷されています。

以上を踏まえて、このパートで押さえておくべき重要ポイントは以下の5つです。

今回は下4つのポイントについては、会話形式の問題と同様のため説明は省略します。

  • 質問文を先読みしておく

  • リスニング中にメモを取る

  • 1回目で選択肢を聴き取りメモ、2回目で答えを見つけるスタンス

  • 基本的には質問はリスニングの順番通りに聞かれる

  • 凝った引っ掛けはない

質問文を先読みしておく

このパートで重要になるのが『質問文を先読みしておく』ことです。

事前に質問文を把握しておくことで、ストーリーの予測ができリスニングの聞きやすさが段違いに上がります。

先読みするタイミングは "リスニング試験が始まった最初の1分ほどの説明の時間" です。

この時間で先読みして、疑問詞部分や重要なところには下線を引いておきましょう!

中検4級リスニング 実践練習

リスニング

下準備を終え概要を把握できたところで、次は実際に中検4級のリスニング問題の実践練習に移りましょう。

まずは実践練習に必要な2冊の参考書をご紹介します。

実践練習に必須の2冊の参考書

1冊目が『中検4級 公式問題集』です。

特定の形式のリスニング力を鍛えるなら、音源はその形式のものを使うのが一番効率がいいと言われています。

なので公式問題集の音源は必須です。

購入する公式問題集の年度については、昔のは買わないようにしましょう。

問題形式が異なる場合があるので最近のものを1冊買えば十分です。

また公式問題集も様々な会社から出版されていますが、どれを購入していただいても大丈夫です。

私が購入したした以下のものは、3回分の過去問が載せられていました。


出るとこだけ!中国語検定4級 合格一直線

2冊目に必要なのが『出るとこだけ!中国語検定4級 合格一直線』です。

こちらの参考書はリスニングだけでなく、リーディングパートもカバーされています。

"疑問詞の種類によって" など分野別にリスニング練習をできるのがメリットの問題集です。

その名の通り出題頻度が多い "出るとこだけ" を集約した参考書で、無駄がなく一番効率的だと思い私は選びました。

中検4級リスニング勉強法

ポイント

続いて上記2冊を使った具体的なリスニング学習法について共有していきます。

中検4級合格のために私がおすすめするリスニング練習法は "ディクテーション" と "多聴"です。

それぞれについて詳しく説明していきます。

ディクテーションについて

まずは『ディクテーション』について説明していきます。

そもそもディクテーションとは "音声を細かく再生し、聞き取れた部分をメモ" していく練習法のことを言います。

まだ中国語のリスニングに慣れていない人が、細かいところまで聞き取れるようになるための最善の学習法です。

この練習の目的は早いスピードの中国語に慣れることではありません。

自分が聞き取れない音を見つけ出すことにあります。

なのでなるべく聞き取りやすい音源を素材として選び、細かなポイントを探ることが重要になります!

中検4級を目指している人は、上で紹介した中検4級の音声素材を利用すればOKです。

こちらが具体的なディクテーションを行う手順です。

  1. まず、スクリプトデータのある音声を準備

  2. 数秒または1センテンスずつ細かく停止して、聞き取れた音をノートに書く

  3. 何回も繰り返して「これ以上無理だ」と感じるまで頑張る

  4. スクリプトと自分の回答を照らし合わせて、聞き取れていない箇所を特定

  5. 繰り返しスクリプトを見ながら聞き、声にだして発音する

多聴について

続いて『多聴』についてです。

多聴の目的は "全体像を把握できるようになる力" を得ることです。

ディクテーションの練習だけでは、細かい部分に固執してしまう癖がついてしまいます。

この癖は長文聴解で特に厄介で、分からない単語が出てきては脳がストップしてしまうという現象が起きてしまいます。

これを防ぐために多聴の練習を取り入れ、全体像を聴き取ろうとする力を身に付けていきます。

私のおすすめはYouTubeのこちらの動画です。

過去問の音声を複数年度まとめて編集してくれているので、通勤通学時に使うことをおすすめします。

まとめ

まとめ

今回は『中検4級のリスニングパートの攻略法』を徹底解説していきました。

この手順で学習すれば、中国語力ゼロからでも2~3か月で合格できるようになります。

こちらが本日のまとめです。

中検4級リスニングの突破法

  1. 基礎的な単語・文法・発音を学習しておく

  2. 中検4級のリスニングパートの特徴を知る

  3. ディクテーションと多聴を使い、リスニング力を高める

試験というのは単に知識だけの勝負でなく、その他の部分での情報戦でもあります。

こちらの記事で『初受験者が知らないような知識以外での重要なポイント』をご紹介しています。

ぜひチェックしてみてください!

  • この記事を書いた人

Ryo

放射線技師・英語講師として働く30代です。

子持ち社会人でも、留学なしで英語が話せるようになれたプロセスをご紹介していきます。

【経歴】
元Native Campの講師
元赤ペン先生
元IDIYの英文添削講師

【放射線系の保有資格】
第1種放射線取扱主任者

【言語系の保有資格】
実用英語技能検定1級
TOEIC L&R 990点満点
日本医学英語検定試験3級
中国語検定試験4級

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