この記事にはプロモーションが含まれます。

英文法

英語の名詞にも性別がある!?【Metaphorical Gender】

2024年3月5日

Metaphorical Gender

カジュアルな英語での会話をリスニングしていると、時折 "名詞" に性別を持たせて使っているケースに遭遇することがあると思います。

例えば、パソコンなどのガジェットに対して「She is my essential」のような使われ方をしている場面などですね。

こういった名詞に性別を持たせる行為を英語では "Metaphorical Gender" と言いますが、はたしてこの名詞の男性化・女性化には、ある一定のルールが存在するのでしょうか?

詳細が気になった方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

それではさっそく見ていきましょう!

記事の内容

  • Metaphorical Gender のルール

  • 男性化・女性化する傾向にある名詞

  • 性別があるものを無性として扱うケース

記事の信頼性

自己紹介

子育てをしながら社会人から、留学なしで英語・中国語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。

Metaphorical Gender のルール

Metaphorical Gender のルール

ではさっそく『Metaphorical Gender のルール』について見ていきましょう。

実は、名詞を男性として・女性として捉えることは、言語としてはあまり珍しいことではありません。

例えば、フランス語やドイツ語などの言語では、名詞を男性・女性とあらかじめ区分けして扱われています。

ですが英語においては、物はあくまで性別を持たない物体であり、そういった扱いを基本的にはしない傾向にあります。

しかし、物に強い愛着のある場合・ある程度規模の大きい物体に対しては、性別を持たして She や He と形容することがあります。

使用頻度の観点から見ると、He よりも She のほうがよく使われている傾向にあります。

これは我々日本人にとっても馴染みのある習慣で、例えば「母国, 母なる大地」という敬称や、愛着のあるものに対して「この子ほんと優秀なんだよ」というような言い回しが使われているのを聞いたことがあると思います。

男性化・女性化する傾向にある名詞

男性化・女性化する傾向にある名詞

続いては「どんな名詞が男性化・女性化する傾向にあるのか?」について、ご紹介していきます。

もちろん愛着のあるものすべてに対して性別を与えて She, He と呼ぶことは可能ですが、実は名詞の中にも特に性別化しやすいものというのが存在します。

性別化しやすい名詞

  • 乗り物(船・車・電車...等)

  • ガジェット系

  • 国・地球

乗り物(船・車・電車...等)

まず1つ目が『乗り物(船・車・電車...等)』です。

このケースでは、特に男性が乗り物を She や Her を用い女性として扱うことが多いですね。

特に「船・車」に関しては、この表現パターンをよく聞くと思います。

例文

The Bismarck collided with another ship, but she sustained no damage.

ガジェット系

2つ目にご紹介するのが『ガジェット系』です。

例えばここでいうガジェット系は、パソコンなどもそうですが、ロボットやその他様々なツールのことも指します。

もちろんロボットは、人の形をしているものに限らず使用可能です。

男性化・女性化の共に使うことができますが、頻度としては圧倒的に She が多いです。

例文

I've been using this laptop for more than 10 years. She is my essential.

国・地球

3つ目にご紹介するのが『国・地球』です。

このケースでは、He よりも She をメインに使います。

上述したように「母国・母なる大地」などの表現からも、その意図が伝わってきますね。

性別があるものを無性として扱うケース

性別があるものを無性として扱うケース

最後に『性別があるものを無性として扱うケース』についても触れておきます。

このケースに当てはまるのが、動物や赤ちゃんです。

特にその対象となる個体と強い絆のようなものがなく、性別も不明である場合に使われる傾向にあります。

例文

  • I heard you had a baby. Is it a boy or a girl?

  • I passed a dog on the street and it barked at me.

まとめ

まとめ

この記事では『英語における名詞の性別化』についてご紹介していきました。

ですが現代社会では、名詞に男性・女性のような "性" を持たせて呼ぶ流れは弱まってきています。

その証拠にかつて主に女性の名前が付けられていたハリケーンも、性別の観点でひんしゅくを買い、近年では無性 (it) が使われる傾向が強くなってきています。

また名詞の性別化は、頻発して使用すると古臭い・詩的な印象を与えてしまうこともあり、高頻度で使用するのには注意が必要です。

  • この記事を書いた人

Ryo

放射線技師・英語講師として働く30代です。

子持ち社会人でも、留学なしで英語が話せるようになれたプロセスをご紹介していきます。

【経歴】
元Native Campの講師
元赤ペン先生
元IDIYの英文添削講師

【放射線系の保有資格】
第1種放射線取扱主任者

【言語系の保有資格】
実用英語技能検定1級
TOEIC L&R 990点満点
日本医学英語検定試験3級
中国語検定試験4級

-英文法