オンライン英会話にチャレンジしたことがある人なら一度は、自分の好きな映画やアニメについて外国人と話した経験があると思います。
そんな時に多くの人が難しいと感じるポイントが "どうやってストーリーを上手く相手に英語で伝えるか" ということですよね。
「どんな表現を使えばいいのか?」「時制は何を使って説明すべきか?」
今回はこういった状況で使える『英語で映画やアニメの内容を上手く説明するコツ』をご紹介していきます。
それではさっそく見ていきましょう!
記事の内容
- 英語で映画・アニメの内容を説明する際のポイント3つ
- 映画・アニメのストーリー説明での定番表現
- 知っておくと便利な英単語【映画編】
- 上手なストーリー説明を学ぶ方法
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語・中国語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
Contents
英語で映画・アニメの内容を説明する際のポイント3つ
ではまずは『英語で映画・アニメの内容を説明する際のポイント』をご紹介していきます。
基本的には以下の3つのポイントを押さえていただければ、聞き手にも分かりやすい説明をすることが可能です。
内容説明の3つのポイント
- 現在形が基本
- 5W1Hを使って説明する
- 最後にまとめや感想を入れる
現在形が基本
まず1つ目のポイントが『現在形が基本』だということです。
映画・アニメのあらすじ説明には、基本的には現在形を使うのが普通です。
例外としては、映画・アニメの中で起きた過去の出来事(例えば「離婚した」「クビになった」)については、内容説明の際にも過去形を使うということです。
これはよく考えれば、日本語でそういった説明をする場合についても同じことが言えますよね。
例えば千と千尋の神隠しのあらすじを日本語で紹介している最初の1行は、以下のように始まります。
「10歳の少女 荻野千尋 は、両親と共に引越し先のニュータウンへと車で向かう途中、父の思いつきから森の中の不思議なトンネルから通じる無人の町へ迷い込む。」
日本語でも英語でも、同じ感覚であらすじ解説をして良いということですね
5W1Hを使って説明する
続いて2つ目のポイントが『5W1Hを使って説明する』ということです。
これは映画・アニメのあらすじ説明に限らず、分かりやすく物事を伝える際の基本ですね。
誰が(who)、どこで(where)、どのように(howまたはwhich)、何をしたか(what)を上手く使い説明できれば、複雑な映画・アニメの内容でも分かりやすく相手に伝えることができるはずです。
最後にまとめや感想を入れる
続いて3つ目のポイントが『最後にまとめや感想を入れる』ということです。
やはりどうしても映画・アニメのあらすじ説明というのは複雑で、日本語でさえいざ伝えようとしても言葉に詰まってしまうものです。
なので、ストーリーを説明し終えた最後に「To sum up」などの表現を使い、全体をまとめてあげるとより聞き手にとって丁寧に聞こえます。
またストーリー説明に慣れていないうちは、途中に自分の感想をいれてしまうと話がごちゃごちゃになってしまう可能性が高いので、これも最後にもってくるのが吉です。
以上ご紹介した3つのポイントを押さえ、以下の流れに従いあらすじ説明をすることで、相手に分かりやすく内容を伝えることが可能です。
あらすじ説明の流れ
- 映画のストーリーの大枠を押さえる
- 誰が?(who) - 名前、職業、性格などの情報
- どこで?(where) - 舞台となる場所
- どんな物語?(what, which, how) - 物語の核となる部分
- まとめ・感想
映画・アニメのストーリー説明での定番表現
では次に、映画・アニメのストーリー説明の際に使える "定番の表現" をいくつか共有していきます。
上で共有した「あらすじ説明の流れ」に合わせて定番表現を順番に載せていきますので、自分で使えそうなフレーズを選んでメモしておきましょう。
映画のストーリーの大枠を押さえる
まずは『映画のストーリーの大枠を押さえる表現』から見ていきましょう。
This movie is about 〇〇
まず最初の表現が『This movie is about 〇〇』です。
〇〇 の部分には名詞であれば何を入れていただいてもOKです。
例えば、戦争についての映画なら "This movie is about war"、若い男の子たちの話なら "This movie is about some incredible young boys" のように続けましょう。
相手に「これから話す映画の大枠はこうだ!」と最初にはっきり示すことができる使いやすい表現です。
より詳しく説明するなら、関係代名詞などを用いて以下のような文章にするのも1つの手です。
One Piece
This anime is about a boy named Luffy who sets out on a journey to become the Pirate King.
このアニメは、ルフィーという名前の男の子が海賊王になるために旅に出る物語だ。
This movie follows 〇〇
続いて2つ目の表現が『This movie follows ○○』です。
〇〇 の部分には主人公の名前などの情報を入れ、その後に関係代名詞などで詳しく説明していく形ですね。
意味としては基本的には「This movie is about ○○」と同じですが、レパートリーとしてもう1つくらい持っておくと表現に豊かさが出るので覚えておきましょう。
登場人物の人柄や行動などを絡めてストーリーの大枠を説明したい時に便利な表現です。
Hunter × Hunter
The story follows a young boy named Gon Freecss, who was told all his life that both his parents were dead.
この物語は、両親の死についてずっと聞かされてきた "ゴン・フリークス" という少年についてだ。
誰が?(who) - 名前、職業、性格などの情報
続いては "誰?" の部分を深く掘り下げるための表現をご紹介します。
The main character is portrayed as 〇〇
ここで使える表現が『The main character is portrayed as 〇〇』です。
主人公が映画・アニメ中でどのように描かれているかを説明する表現ですね。
〇〇 の部分には名詞が入り、外見や性格などの情報を入れましょう。
幽遊白書
The main character, Yusuke Urameshi, is portrayed as a delinquent high school student with a rough exterior and a tendency to get into trouble.
主人公の浦飯幽助は、粗暴な外見でトラブルを起こしがちな不良高校生として描かれている。
どこで?(where)-舞台となる場所
続いては "どこで?" の部分を深く掘り下げるための表現をご紹介します。
This movie is set in 〇〇
まず最初の表現が『This movie is set in 〇〇』です。
○○には舞台となる場所が入ります。
約束のネバーランド
This anime is set in an idyllic orphanage called Grace Field House, where children live happily under the care of their loving "Mama," Isabella.
このアニメは、グレース=フィールド (GF) ハウスと呼ばれる孤児院が舞台で、子供たちは愛情深いママ "イザベラ" のもとで幸せに暮らしているところから始まる。
The story starts when/where 〇〇
続いて2つ目の表現が『The story starts when/where 〇〇』です。
〇〇には、when/where どちらを使うかに応じて「場所・時代背景」などの情報が入ります。
非常に汎用性が高く使いやすい表現なので、マスターしておきましょう!
僕のヒーローアカデミア
The story starts in a world where nearly everyone possesses superpowers known as "Quirks."
この物語は、ほとんどの人が「個性」と呼ばれる超能力を持つ世界を舞台にして始まる。
どんな物語?(what, which, how) - 物語の核となる部分
続いては物語の核となる部分である "どのような物語?" かを深く掘り下げるための表現をご紹介していきます。
ここは映画・アニメの内容に応じて、ある程度自由に展開していきましょう。
She/He is accidentally involved in 〇〇
まず最初の表現が『She/He is accidentally involved in 〇〇』です。
映画・アニメでよくある展開である「主人公が何かトラブルに巻き込まれる」という日本語を英訳した表現です。
ヒカルの碁
He is accidentally involved in the world of Go when he discovers an ancient Go board possessed by the spirit of a Go master from the Heian period.
平安時代の囲碁名人の霊が憑依した古いの碁盤を発見することで、彼は囲碁の世界に巻き込まれていく。
Throughout the story, he/she undergoes changes such as 〇〇
続いて2つ目の表現が『Throughout the story, he/she undergoes changes such as 〇〇』です。
物語を通して、主人公や登場人物が成長・没落するさまを英語で表現するためのフレーズです。
こちらの表現も、映画・アニメでよくあるシチュエーションだと思うので、いろいろなパターンに当てはめて練習してみてください。
〇〇 の部分には名詞が入り、どのように変化したかを具体的に書きましょう。
DEATH NOTE
Throughout the story, Light Yagami, the protagonist of "Death Note," undergoes changes such as a gradual descent into darkness.
デスノートの主人公である夜神月は、物語を通して徐々に闇へと堕ちていく変化を遂げていきます。
まとめ・感想
最後に『物語全体をまとめる表現・内容に関しての感想』を伝えるための表現をご紹介していきます。
The movie delivers a powerful message about ○○
まず最初の表現が『The movie delivers a powerful message about ○○』です。
「この映画・アニメはどんなメッセージ性を持っているのか?」を表すことができる表現です。
これまで紹介したすべての表現についてもそうですが、慣れてきたら名詞や形容詞を入れ替えて自分なりのフレーズを作るのも英語力を成長させる大事なポイントです。
新世紀エヴァンゲリオン
The anime 'Neon Genesis Evangelion' delivers a powerful message about the complexities of human nature, and the search for identity and meaning in a world fraught with chaos and uncertainty.
新世紀エヴァンゲリオンは、人間という生き物の複雑さ、混沌と不確実性に満ちた世界におけるアイデンティティと意味の探求についての力強いメッセージを伝えるアニメである。
In summary, the movie is ○○
最後にご紹介するのが『In summary, the movie is ○○』です。
以下のフレーズは、どの映画・アニメでも使えるような汎用性の高いものなのでぜひ使ってみてください!
汎用性の高いまとめ
In summary, the movie is a captivating blend of action, humor, and heart, offering viewers an exhilarating ride from start to finish.
まとめると、この映画はアクション, ユーモア, 愛情が融合した魅惑的な作品であり、観客に最初から最後まで爽快感を与えてくれる。
知っておくと便利な英単語【映画・アニメ編】
続いては『映画・アニメのトピックを話す際に知っておくと便利な英単語』をご紹介していきます。
映画・アニメで使われる独特な表現は知っておかないとすぐに出てこないものが多いので、この機会にしっかり復習しておきましょう!
知っておくと便利な英単語
① star(主演する)- [人 star in 映画] or [映画 star 人]
I have starred in a movie. Is that a movie starring Chris Pratt?
② as 〇〇(○○役の)
In the upcoming film, Tom Hanks stars as the beloved character, Mr. Rogers.
③ release(公開される)
The highly anticipated movie is set to release worldwide next week.
④ prequel(前作), sequel(続編)
The prequel to the franchise provided valuable backstory to the main characters, while the sequel promises to continue their adventures.
⑤ movie version(映画版)
Fans of the book series eagerly awaited the release of the movie version, hoping it would capture the essence of the original story.
⑥ run(上映する)
The critically acclaimed film is currently running in theaters nationwide.
⑦ acting(演技)
Her exceptional acting skills brought depth and authenticity to the character she portrayed.
⑧ storyline(内容)
The intricate storyline kept audiences on the edge of their seats until the very end.
⑨ genre(ジャンル)
This movie falls into the science fiction genre, blending futuristic technology with compelling human drama.
⑩ leading actor/actress(主演俳優・主演女優)
The leading actress delivered a powerful performance that earned her critical acclaim and awards recognition.
⑪ subtitles(字幕)
For international audiences, the film will be screened with subtitles in multiple languages.
⑫ dub(吹き替える)
The movie will also be available in a dubbed version for those who prefer to watch in their native language.
⑬ protagonist(主人公)
As the story unfolds, we see the protagonist's journey of self-discovery and growth.
上手なストーリー説明を学ぶ方法
最後にさらにストーリー説明を上手くできるようになりたい人のために『おすすめの学習法』をご紹介します。
それが、英語版の wikipedia を使う方法です。
wikipedia には、どのアニメや映画, もしくは漫画などについても、その物語の概要が簡潔にまとめられ書かれています。
自分が興味のある作品を調べて書かれている表現を学び盗み取っていくことこそが、ストーリー説明上達のための効率の良い学習法です。
英語タイトルが分からなくても、日本語で入力すればそれに対応した英語のページを出してくれるので、使い勝手が良く英語レベル問わずオススメです。
ぜひ今回ご紹介したフレーズ等について、実際に調べて使われているのかを確認してみてください!
まとめ
今回は『映画・アニメの内容を英語で上手に説明する方法』をご紹介していきました。
日本語でも同じですが、こういった "あらすじなどの内容を説明する系" のものは、なにか1つ自分のテンプレートを用意しておくと上手くまとまりのある文章が作成できるのでオススメです。
海外の人と話すとやはりアニメの話になることが多いと思いますので、ぜひ今回ご紹介したコツをマスターしておきましょう。
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