「英作文を書き上げるのに時間がかかりすぎる...」
お題に対して自分なりの意見を考えながら、それを英語化するのってなかなか大変ですよね。
私自身、今のみなさんと同じように、最初の頃は制限時間内に書き終えるのにとても苦労しました。
そんな私が導き出したこの問題に対する解決策は2つで、それが "意見の根拠となる理由をある程度固定する" または "汎用性の高いフレーズを用意しておく" です。
今回の記事では、過去何度もライティング試験を受けてきた私が感じた "英作文でよく使う汎用性の高いフレーズ" を、重要度ランキング形式でご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
記事の内容
- 便利フレーズ【重要度:Sランク】
- 便利フレーズ【重要度:Aランク】
- 便利フレーズ【重要度:Bランク】
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語・中国語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
便利フレーズ【重要度:Sランク】
それではさっそく『汎用性の高い便利フレーズ』を見ていきましょう。
まずは、ライティング試験を受けるなら絶対に知っておいてほしい英語表現8選をご紹介していきます。
重要度は、Sランクです!
have a 形容詞 impact on ~
まず最初のフレーズが「~に...な影響を与える」の意味を持つ「have a 形容詞 impact on ~」です。
英作文において非常に汎用性が高く、重要度ランクSの中でもトップに役立つフレーズです。
形容詞部分には状況に応じて、良い影響を与えるなら「have a positive impact on」、悪い影響を与えるなら「have a negative impact on」を使い分けていきましょう。
使い慣れてきたら形容詞部分を他の単語に置き換えてみて、応用を利かせられるといいですね。
ちなみに impact の代わりに effect を用いることも可能です。
例文
・His actions had a negative impact on the team.
彼の行動は、チームにマイナスの影響を与えた。
・The new policy will have a positive impact on the local economy
新しい政策は、地方経済に良い影響を与えるだろう。
play a 形容詞 role in ~
続いて2つ目のフレーズが「~において...な役割を果たす」を意味する「play a 形容詞 role in ~」です。
形容詞部分には「vital:重要な」などのフレーズを入れて使用することが、個人的には多かったです。
具体例を書く前の抽象的な前置きとして、非常に使いやすいフレーズですね。
例文
・Effective communication plays a vital role in building strong relationships both personally and professionally
効果的なコミュニケーションは、個人的・職業的に強い関係を気づくのに重要な役割を果たす。
make a 形容詞 contribution to ~
続いて3つ目のフレーズが「~に...な貢献をする」の意味を持つ「make a 形容詞 contribution to ~」です。
単純に同じ意味を持つ「contribute to ~」でも代用可能ですが、そのフォーマル感と文字数稼ぎに使える万能性から、make を使ったこの形を個人的には推奨します。
ちなみに to の後には、名詞・動名詞が入るので間違えないようにしましょう。
例文
・Her innovative ideas made a significant contribution to the success of the project.
彼の革新的なアイディアは、プロジェクトの成功に大きく貢献した。
pose a 形容詞 threat to ~
続いて4つ目のフレーズが「~に...な脅威を及ぼす」の意味を持つ「pose a 形容詞 threat to ~」です。
英作文のお題で頻繁に用いられる核兵器などの有害なものに反対する際に、非常に使えるフレーズですね。
形容詞部分には、個人的には「serious:緊急度の高い」をよく用いていました。
例文
・The rapid spread of misinformation poses a serious threat to public health and safety.
ご情報の急速な広がりは、公衆の健康や安全性に重大な脅威をもたらす。
build a 形容詞 relationship with ~
続いて5つ目のフレーズが「~と...な関係を築く」の意味を持つ「build a 形容詞 relationship with ~」です。
英作文でお題になりやすい国家間の問題などで、非常に役立つフレーズの1つです。
形容詞部分には、個人的には「strong:強固な」を使用していました。
例文
・Attending regular team-building activities helped us build a strong relationship with our colleagues.
定期的にチーム活動に参加することは、メンバーと強い関係性を築くのに役立つ。
lead to ~
続いて6つ目のフレーズが「~につながる」の意味を持つ「lead to ~」です。
「良い結果につながる」「大変な事態を招く」など、抽象的な文章を書く際に使いやすいフレーズです。
「bring about ~」「give rise to ~」なども同様の意味を持つ表現なので、併せて押さえておきましょう。
例文
・An unhealthy diet can lead to health problems such as obesity and diabetes.
不健康な食生活は、肥満や糖尿病などの健康問題につながる可能性がある。
It is 形容詞 that S V
続いて7つ目のフレーズが「It is 形容詞 that S V」です。
形容詞部分にはどんなものを入れてもOKですが、英作文では個人的には「essential:必要不可欠な」をよく使っていました。
基本的な構文ではありますが、汎用性が高いので必ず押さえておきましょう。
例文
・It is essential that we prioritize renewable energy sources to combat climate change.
気候変動に対処するため再生可能エネルギーを優先することは、必要不可欠だ。
cost-effective / time-efficient / time-consuming / environmental friendly など
続いて8つ目のフレーズが「cost-effective / time-efficient / time-consuming / environmental friendly」などです。
「お金・時間・健康・環境...」などは、どのお題に対しても使える汎用性の高い理由付けのキーワードです。
これらのワードと相性の良い、簡単に使えるこの4フレーズは必ず押さえておきましょう。
それぞれの意味と使い方は、以下の例文を参考にしてみてください!
例文
・Switching to LED light bulbs is a cost-effective way to reduce energy bills in the long run.
LED電球に交換することは、長期的に見て電気代を節約できるコスパの良い方法だ。
・Using a meal delivery service can be more time-efficient than shopping for groceries and cooking every day.
デリバリーサービスの利用は、自分で食材を買って料理するよりも時間効率が良い。
・Manual data entry is a time-consuming task that can be automated with the right software.
人力でのデータ入力は、正しいソフトを使えば自動化できるような時間的無駄の多いタスクだ。
・Carpooling with coworkers is an environmentally friendly way to reduce carbon emissions.
同僚と相乗りして仕事場に向かうことは、二酸化炭素排出を抑えられる環境に良い方法だ。
便利フレーズ【重要度:Aランク】
続いては、クオリティの高い英作文を作る上では覚えておいてほしい便利フレーズを10選ご紹介していきます。
重要度は、Aランクです!
be beneficial to ~
まず最初にご紹介したいフレーズが「~に有益な」の意味を持つ「be beneficial to ~」です。
to の後には、名詞・動名詞が続くので間違えないように注意しましょう。
賛成・反対のどちらかの立場で論じていく英作文では、そのメリット・デメリットに言及する機会が多いので、beneficial を使ったこのフレーズはどんな場面でも使えそうですね。
例文
・Learning a second language can be beneficial to cognitive development.
第二言語を学ぶことは、認識力向上に有益に働きうる。
be harmful to ~
続いて2つ目のフレーズが「~に有害な」の意味を持つ「be harmful to ~」です。
先ほどの「be beneficial to ~」とは真逆の意味を持つフレーズであり「健康に害がある」など、使用できる場面は多岐に渡るのでぜひ覚えておきましょう。
例文
・Exposure to secondhand smoke can be harmful to non-smokers' respiratory systems.
副流煙を吸ってしまうことは、タバコを吸わない人の呼吸器官にとって有害だ。
have the right to ~
続いて3つ目のフレーズが「~する権利がある」の意味を持つ「have the right to ~」です。
to の後には、名詞・動詞の原形のどちらでも続けられます。
セットでぜひ覚えていただきたいのが「~する義務がある」の意味を持つ「have an obligation to ~」です。
以下の例文で、双方の使い方を確認しておきましょう。
例文
・Every individual has the right to freedom of speech and expression.
すべての個人に表現・言論の自由の権利がある。
・As citizens, we have an obligation to obey the laws of our country.
市民として、私たちはこの国の法に従う義務がある。
allow A to do
続いて4つ目のフレーズが「Aが~するのを許す」を意味する「allow A to do」です。
英作文の場面では「何か状況や物事が、我々が~することを可能にする」というような意味で使うことが多いように感じます。
Aの部分には、人に限らず物なども使用できるので、以下の例文で用法を確認しておきましょう。
例文
・Regular exercise allows the body to stay healthy and fit.
定期的に運動することで、体を健康に保ってくれる
prevent A from ~ing
続いて5つ目のフレーズが「Aが~するのを妨げる」を意味する「prevent A from ~ing」です。
こちらのフレーズも「人が他の人の~を防ぐ」という使い方にとどまらず、悪天候が...マスクを身に付けることが...など様々な主語に置き換えて応用可能です。
その他「stop A from ~ing」「keep A from ~ing」など、防ぐ系の動詞はすべて前置詞の from を使うので覚えておきましょう。
例文
・Wearing sunscreen can prevent you from getting sunburned.
日焼け止めを塗ることで、日焼けを防ぐことができる。
put a pressure on ~
続いて6つ目のフレーズが「~にプレッシャーを与える」の意味を持つ「put a pressure on ~」です。
英作文領域では「社会全体が~」「親が~」などを主語にして使うことが多い印象があります。
pressure の前に形容詞を入れ「どのようなプレッシャーなのか?」説明を加えることも可能なので覚えておきましょう。
例文
・Parents should not put a lot of pressure on their children to perform perfectly in every aspect of their lives.
親は子供に、常に完璧でいるようにと大きなプレッシャーを与えるべきではない。
lead a 形容詞 life
続いて7つ目のフレーズが「...な生活を送る」を意味する「lead a 形容詞 life」です。
「生活する」って英訳しようとすると、案外出てこないフレーズの1つですよね。
形容詞部分には「どのような生活を送るか?」を説明する単語を入れて応用してみましょう。
例文
・She leads a healthy life by exercising regularly and eating nutritious meals.
適度な運動と栄養のある食事により、彼女は健康的な生活を送っている。
be susceptible to ~
続いて8つ目のフレーズが「~に影響を受けやすい」の意味を持つ「be susceptible to ~」です。
このフレーズは、英作文では「子供は~」「お年寄りは~」というようなものを主語にしてよく使う印象があります。
「SNSの影響を受けやすい」など、自身で多くの例文を作って練習しておきましょう。
例文
・Children are more susceptible to colds and flu due to their weaker immune systems.
子供は免疫力が弱いため、風邪やインフルエンザにかかりやすい。
・Elderly individuals are susceptible to heatstroke during hot weather.
お年寄りは暑い時期になると、心不全になりやすい。
replace A with B
続いて9つ目のフレーズが「AをBに置き換える」を意味する「replace A with B」です。
「人力が機械に置き換わる」など、テクノロジー関係の話題で使うことが多い便利なフレーズです。
似た構文でよく使う「deprive A of B:AからBを奪う」もセットで覚えておきましょう!
例文
・To improve efficiency, the company decided to replace the outdated software with a new AI-driven system.
効率性改善のため、その会社は古いシステムを新しいAI搭載の物に取り換えることを決めた。
・The automation of the production process deprived many workers of their jobs.
製品工程の自動化は多くの働き手の仕事を奪った。
improve / deteriorate, increase / decrease
最後に10個目のフレーズが「improve / deteriorate, increase / decrease」です。
何かの増減 [ increase / decrease ]、何がが改善・悪化する [ improve / deteriorate ] は、英作文において理由付けの際に非常に便利です。
これらすべての単語は、あとに目的語を必要としない自動詞・必要とする他動詞どちらのパターンでも使用可能ですので、以下の例文で確認しておいてください。
例文
・Access to education and healthcare can significantly improve the quality of life.
教育や医療を利用できることは、生活の質を大きく向上させることにつながる。
・The condition of the road began to deteriorate due to lack of maintenance.
メンテ不足により、道路の状態が悪化し始めた。
・Regular exercise can increase the possibility of living a longer and healthier life
定期的な運動は、健康的で長生きな生活を送れる可能性を高めてくれる。
・Reducing sugar intake can decrease the risk of developing type 2 diabetes
砂糖の摂取を減らすことで、2型糖尿病のリスクを減らせる。
便利フレーズ【重要度:Bランク】
最後に、余裕があれば覚えておいてほしい便利フレーズを8つご紹介していきます。
重要度は、Bランクです!
meet the demand
まず最初のフレーズが「需要を満たす」の意味を持つ「meet the demand」です。
「~することは需要を満たす」「~があれば需要が満たされる」など、非常に使いやすいフレーズの1つです。
「どのような需要か?」を具体的に述べたい時は、demand の後に for を用いて説明しましょう。
知っていないとなかなかその場では出てこない表現なので、しっかり暗記しておきましょう。
例文
・It is essential that the education system meets the demand for digital literacy skills to prepare students for the future workforce.
教育システムが生徒の将来のために、デジタルの読み書き能力に対する需要を満たすことは重要だ。
stimulate the economy
続いて2つ目のフレーズが「経済を刺激する」の意味を持つ「stimulate the economy」です。
「~があれば節約できる」「~すればお金が増える」など、お金はどのお題に対しても使える汎用性の高いキーワードです。
その流れで使いやすいのが「stimulate the economy:経済が活性化する」のような意味を持つ表現ですので、余裕があれば覚えておきましょう。
例文
・Implementing tax cuts is another way to stimulate the economy and spur consumer spending.
減税を実施することも、経済を刺激し個人消費を促進する方法のひとつだ。
get rid of stress
続いて3つ目のフレーズが「ストレス解消になる」を意味する「get rid of stress」です。
「健康に良い」を理由として使う際に、併せて使えるフレーズですね。
「get rid of」は、ストレス以外にも「不要なもの・好ましくないもの」を取り除く際に使える便利な熟語なので、覚えておけるといいですね。
例文
・Taking regular breaks throughout the day is important to get rid of stress and stay focused at work.
1日を通して定期的に休憩を取ることは、ストレス解消し仕事に集中する上で重要だ。
broaden one’s perspective
続いて4つ目のフレーズが「~の視野を広げる」を意味する「broaden one’s perspective」です。
新しい技術・教育システムなど、英作文において「新しく何かを始めることは、視野を広げるのに役立つ」と容易に展開しやすいため、このフレーズも余裕があれば覚えておきましょう。
ちなみに perspective を「I think」の代わりとして用いる「from my perspective」も、英作文において役立つ表現なので要チェックです!
例文
・Traveling to different countries can broaden your perspective.
他の国に旅行することは、視野を広げてくれる。
make an effort
続いて5つ目のフレーズが「努力する」を意味する「make an effort」です。
「make an effort」は英作文領域においては、理由付けで使うというよりも「今後~する努力が必要だ」のような場面で使うことが多くなってきます。
このような解決策の提案は、英作文に必須の項目ではないですが、文字数を稼ぎたい場合に最後のコンクルージョンに入れてあげるといいと思います。
例文
・She made an effort to learn a new language before her trip abroad.
彼女は、海外旅行に行く前に新しい言語を学ぶ努力をした。
take responsibility for ~
続いて6つ目のフレーズが「~の責任を引き受ける」を意味する「take responsibility for ~」です。
「~に責任がある」と言いたい場合は、動詞を変えて「be responsible for ~」としましょう。
犯罪・教育関連のお題で使いやすいフレーズですね。
例文
・It's important to take responsibility for your actions and apologize when you make a mistake.
自分の行動に責任を持ち、ミスした時は謝ることが重要だ。
at the expense of ~
続いて7つ目のフレーズが「~を犠牲にして」の意味を持つ「at the expense of ~」です。
良くセットで使われるのが「prioritize~:~を最優先する」などの表現です。
また、似た表現に「sacrifice A for B:BのためにAを犠牲にする」もあるので、セットで覚えておきましょう。
例文
・Many companies prioritize profit at the expense of environmental sustainability.
多くの会社は、環境に対する持続可能性を犠牲にし利益を優先している。
a lack of ~
続いて8つ目のフレーズが「~の不足」を意味する「a lack of ~」です。
「資源不足」「資金不足」「コミュニケーション不足」
なんでもこれ1つで賄える便利なフレーズです!
例文
・A lack of communication led to misunderstandings within the team.
コミュニケーション不足は、チーム内の誤解を招いた。
まとめ
この記事では、ライティングを時間内に書き上げる余裕がない人に向けて "汎用性の高い便利フレーズ" を26個ご紹介していきました。
もちろん多種多様な英単語・構文を使えるほうが英作文としての評価は高まりますが、まだ初心者のうちは、これらのどのライティングでも使えるフレーズをアウトプットできるようにしておきましょう。
ちなみにもう1つのライティング時短テクである "意見の根拠となる理由の固定化" に関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ併せてチェックしてみてください!