「リスニング力がまったく伸びていかない…」
今回はそんな方に向けて "英語初心者に最も適したリスニング学習法" をご紹介していきます!
記事の内容
- リスニングに必要な2つのスキル
- 英語初心者に合ったリスニング力を伸ばす方法
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
まず最初に知っておいてほしいのが "リスニングは英語4技能の中で最も伸びづらいスキル" だということです。
なのでここの学習法を間違えたまま続けてしまうと、「伸び途中なのか?方法が間違っているのか?」の判断が遅れ多くの時間を無駄にしてしまいます。
英語初心者にはそのレベルに合ったリスニング学習法が存在するので、今回はその方法について共有していきます。
それではさっそく見ていきましょう!
Contents
リスニングに必要な2つのスキル
まずは『リスニングに必要な2つのスキル』についてご紹介していきます。
リスニングはリーディングと同じインプットに属する仲間ですが、以下の2つの要因からリーディングよりもはるかに難しいスキルだとされています。
リスニングに必要な2つのスキル
- 意味の理解
- 音の理解
意味の理解
まず1つ目のリスニングを難しくしている要因が『意味の理解』です。
意味の理解とは言い換えれば 「英文を正しく理解する能力」のことですね。
この意味理解は、リーディング, リスニングの双方で必要になるスキルです。
ですがリスニングでは流れる英文のスピードに合わせて英語を理解しなければならないため、リーディングよりも高度な意味理解の技術が必要になると言われています。
ここ原因でリスニング音声に理解が追い付かない...という人は多いんじゃないでしょうか?
理解スピードを知ることができる指標
もし自分の英文の理解スピードを知りたいという人がいれば "WPM" という値を参考にしてみてください。
WPM (Words Per Minute) とは、1分間に読める単語の数を表す指標のことです。
"英語総合読解力測定メジャーさん" というサイトなら、無料で自分の WPM を測定することができます。
測定を終えたら以下の参考表と照らし合わせて、自分の今の理解スピードの状態を把握しておきましょう。
WPM | 英語レベル |
100 | 日本人の平均値 |
120 | センター試験のリーディングを解き終わるのに必要なWPM |
150 | TOEICのリーディングを解き終わるのに必要なWPM |
200 | 一般的なネイティブの会話スピード |
300 | ネイティブの平均値 |
音の理解
まず2つ目のリスニングを難しくしている要因が『音の理解』です。
音の理解とは言い換えれば「音を正しくキャッチできる能力」のことです。
この音理解は、リスニングでのみ必要になるスキルですね。
文字情報で理解できる文章でも、それがリスニング音声として流されたときに聴き取れるかどうかは "音の理解力" に依存します。
単語それぞれの音, リンキングなどの文章として読まれた時につなげて発音される音の知識を、事前に学習しておく必要がありますね。
英語初心者に合ったリスニング力を伸ばす方法
では続いては『上で紹介した2つの問題を解決する方法』についてご紹介していきます。
英語初心者にも適した、簡単かつ効果的な方法に焦点を当てて情報を共有していきます。
意味理解の攻略法
まずは『意味理解の攻略法』について見ていきましょう。
英語初心者が陥る、リスニングの音声に理解が追い付かなくなる1番の原因と言われているのが "返り読み" です。
リスニングはリーディングとは異なり、返り読みをしていると音声が次々に流れていってしまいますからね。
返り読みをなくす1番の対策方法は、動詞と前置詞の正しい組み合わせを覚えていくということです。
例えば prevent や stop などの「防ぐ」系の意味を持つ動詞には、from がよく使われるなどです。(prevent A from B:AがBするのを防ぐ)
詳しくは以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
音理解の攻略法
続いては『音理解の攻略法』について見ていきましょう。
リスニングにおける音の理解を深めるためには、「どこが自分が聞き取れていないのか?」を探っていく必要があります。
その聞こえていない音を探るためにやるべき練習法が "ディクテーション" です。
ディクテーションとは簡単に言ってしまえば、リスニング音声を聞こえたまま文字に書き起こし "聴き取れない箇所を探っていく" 練習法のことを言います。
同じ目的で行われる有名なシャドーイングよりも時間はかかりますが、ディクテーションは英語初心者に向いているより簡単な方法です。
ディクテーションのやり方
続いては『正しいディクテーションのやり方』についてご紹介していきます。
まず重要になるのが、ディクテーションで用いる「音声素材の選び方」です。
ポイントは "自分の英語力より少し簡単な音源を選ぶ" ということです。
ディクテーションの目的は早いスピードの音声に慣れることではなく、聴き取れない音を探し出すことにありますからね。
私のおすすめは、TOEICなどの英語試験のリスニング音声を用いることです!
ディクテーションの手順
- スクリプトデータのある音声を準備する
- 数秒または1センテンスずつ細かく停止して、聞き取れた音をノートに書く
- 「これ以上は無理だ」と感じるまで、何度も繰り返し聴く
- スクリプトと自分の回答を照らし合わせて、聴き取れていない箇所を特定
- 繰り返し間違えた箇所を、音源を真似て声にだして発音する
まとめ
この記事では『リスニング力が伸びない原因とその対策方法』について共有していきました。
まずは上でご紹介したディクテーションの方法で1か月、リスニング練習を続けてみてください。
地道な作業ですが必ず、1か月後に聴き取れる部分がかなり増えていると実感できるはずです!
リスニングの基礎を作るために
- 意味の理解と音の理解の両方のスキルを伸ばす必要がある
- 意味の理解は、動詞と前置詞の組み合わせを覚えることから初めて攻略する
- 音の理解は、初心者に向いているディクテーションを使って攻略