「ライティングで一人称の "I" や "We" って使ってもいいのかな...」
今回はそんな方に向けて "英作文での一人称表現の使用" について解説していきます!
記事の内容
- エッセイでの一人称の使用
- 英語論文での一人称の使用
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
私自身普段から仕事で論文やエッセイの添削をしていますが、多くの人が一人称の "I" や "We" を使っているのを見かけます。
文法的には間違っていないはずのこちらの問題、本当に一人称は英作文で使うべきではないのでしょうか?
気になる方はぜひ最後までご覧ください!
英語論文・エッセイで一人称(I, We)は使ってはダメ?
ではさっそく「英語論文・エッセイで一人称(I, We)は使ってはダメ?」という疑問の回答について見ていきましょう。
今回は説明しやすいように英作文とひとまとめにせず、英語論文とエッセイという2項目に分けて検証していきます。
エッセイでの一人称表現の使用
ではまずは『英語資格試験などのエッセイにおいての一人称表現の使用』について見ていきましょう。
今回は「TOEFL, IELTS, 英検1級」の3つの有名な英語資格試験を使って検証していきます。
TOEFLについては、公式問題集の中にある満点のサンプルアンサー5回分を使用。
IELTSについては、公式問題集の中にある試験官が書いたサンプルアンサー3回分で検証。
英検1級については、2019年の3回分の公式問題集のサンプルアンサーを用い検証しました。
こちらがその結果です。
TOEFL | 出てきた回数 | 使われ方 |
1つ目 | 2回 | イントロで1回, ボディで1回 |
2つ目 | 3回 | イントロで1回, ボディで1回, 締めで1回 |
3つ目 | 1回 | ボディで1回 |
4つ目 | 3回 | ボディで3回 |
5つ目 | 3回 | イントロで1回, ボディで2回 |
IELTS | 出てきた回数 | 使われ方 |
1つ目 | 1回 | イントロで1回 |
2つ目 | 1回 | イントロで1回 |
3つ目 | 2回 | ボディで1回, 締めで1回 |
英検 | 出てきた回数 | 使われ方 |
1つ目 | 1回 | イントロで1回 |
2つ目 | 1回 | イントロで1回 |
3つ目 | 1回 | イントロで1回 |
以上より結論として『資格試験では一人称(I, We)を使ってもOK』だということが分かります。
ただし使いすぎには注意する必要があります。
使っても1つのエッセイに対して1回や2回が限度でしょう。
一人称をたくさん使ったエッセイは、やはり客観性の乏しい文章だと判断されてしまうので気をつけましょう。
イントロや締めの文で使い、ボディではなるべく使わない方向性が一番良いと思います
英語論文での一人称表現の使用
続いては『英語論文においての一人称表現の使用』について見ていきましょう。
これは結論から言ってしまうと "提出する専門分野・所属する研究室や教授により異なる" です。
例えば科学性の高い英語論文については客観性がなによりも重視され、読者が望むのは書き手の意見が混入しない事実です。
このような場合には、一人称表現が使われていない論文のほうが好ましいと言えます。
例えば「I found that」の代わりに「It was found that」を使ってみましょう!
英語論文を書く際には事前に「どのようにスタイルで書くべきか?」調べておくのが大事ですね
まとめ
この記事では「英語論文や英語資格試験のエッセイで一人称の ”I” や "We" は使うべきではないのか?」について解説していきました。
昔から言われ続けてきた疑問が少しでも解消できていたのなら幸いです。
一人称は使ってもいいのか?
- 英語資格試験などのエッセイでは使ってもOK ※使っても1つのエッセイ中に1,2回が限度
- 英語論文の際は『専門分野や学部・教授』による