「中国語の勉強を始めたいけど何からやったらいいんだろう...」
今回はそんな方に向けて "中国語学習の基礎作り" について解説していきます!
記事の内容
- 中国語学習の基礎となる3要素
- 基礎を作る具体的な学習プラン
- 基礎を学んだ後の学習
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語・中国語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
この記事を読めば、中国語学習の第一歩目に何をすればいいかが明確になります。
ここを明確化して学習をスタートすることで、その後の学習効率を何倍にも高めることが可能になります。
私の留学なしで英語・中国語学習をしてきた経験をもとにお話ししていくので、同じ境遇の方には特に参考になると思います。
それではさっそく見ていきましょう!
Contents
中国語学習の基礎となる3要素
まずは中国語学習の基礎となる3つの大事な要素について紹介していきます。
その3要素がこちらです。
- 単語
- 文法
- 発音
なぜこの3つが中国語の基礎要素と言われるのか?
さらにその文を話そうとするなら『正しい "発音" で話す』必要があります。
リスニングする際にも正しい "発音" を知らないと正確に聞き取れませんよね。
つまり『読む・書く・聞く・話す』どのスキルにおいても、この3要素が必ず絡んでくるから基礎要素と呼ばれているのです。
この3つの基礎要素は中国語に限らず、実はほぼすべての言語に対して言えることです
基礎を作る具体的な学習プラン
中国語の基礎3要素が分かったところで、次はそれについて少し深堀して見てみましょう。
加えて各要素の具体的な学習方法についても触れていきます。
文法学習について
まずは "文法学習" についてを見ていきましょう。
みなさんの中にも「文法なんて学習していくうちに徐々に覚えていけばいい」という意見を聞いたことがある人もいると思います。
しかし私はそれには反対です。
なぜなら文法学習をはじめに終わらせておくことには、大きなメリットがあるからです。
それは自分がミスをした時にそのミスに気付けるようになるということです。
この "ミスに気付けるようになる" というスキルは、成長速度を速めるためにはとても重要です。
失敗 → ミスに気が付く → 修正 → 改善
この手順を踏むことで、使う中国語がどんどん洗練されていくのです。
さらに文法学習は単語学習と比べて覚えるべき絶対量が少ないので、1度暗記してしまえばそれで終わりです。
なので私は気合を入れて最初に文法学習を終わらせてしまうことをおすすめします!
文法学習におすすめの参考書
次に文法学習においてのおすすめの参考書をご紹介します。
やるべき絶対量が少ないと言えど、文法事項がすべてまとまった参考書はなかなかに分厚いものです。
いきなりそのような分厚いものを始めるのには抵抗がある方も多いと思います。
そこで私がおすすめするのは、基礎部分だけを取り扱った文法書を最初に終わらせしまうことです。
文法事項を網羅したものはその後に取り掛かかるようにすれば、メンタル的負担も少なくて済みます。
私が使用してきておすすめだったものを以下に載せていきます。
新ゼロからスタート中国語 -文法編- & -文法応用編-
まずおすすめしたいのが『新ゼロからスタート中国語 -文法編- & -文法応用編-』です。
この2冊が上で言う基礎部分だけがまとめられた文法書です。
中検4級レベル(簡単な文を読む・作る・聴く)ならこの2冊だけで十分対応できます。
おすすめポイント
- 1ページに載せられている情報量が多くなく、最後まで諦めずにできる
- 基礎的な単語も同時に学べるので、完全にゼロの状態からでもOK
- 最初数ページからは発音の基礎情報も学べる
Why? にこたえるはじめての中国語の文法書
次におすすめしたいのが『Why? にこたえるはじめての中国語の文法書』です。
こちらが上で言う文法事項が網羅された参考書です。
その分量の多さから、中国語初学者は必ず上の2冊を終えてから取り組むことをおすすめします。
これ1冊終えれば、もう中国語の文法学習はほとんど終わりです。
おすすめポイント
- 1冊でほとんどすべての文法事項を網羅している
- 基礎だけでなく細かい事項もカバーしていて文法辞書のように使える
発音学習
次に "発音学習" についてです。
発音は上で説明したようにリスニング・スピーキングの基礎になります。
中国語と日本語では、言葉を構成する音に大きな違いがあります。
例えば "日本人" を意味する "rì běn rén" がその有名な一例ですね。
この "R" の音は日本語にはなく、練習しないと聞くことも話すこともできません。
だから発音学習は重要なんですね。
発音学習におすすめの参考書とサービス
では次に発音を学ぶためのおすすめの参考書とサービスをご紹介していきます。
中国語には声調(イントネーション)とピンイン(発音)の2つの要素があります。
このコンビネーションにより慣れなければいけない音は多岐にわたるので、英語と比べると大変になってきます。
なので学習の初段階としては上で紹介した『新ゼロからスタート中国語 -文法編-』の初め数ページの発音項目から学べば十分だと思います。
発音の方法を学んだ後は、無料サイトの "Pinyin Lesson" で声調との組み合わせの練習をするとよりいいですね。
単語学習について
最後に "単語学習" についてです。
中国語単語は数多く存在するので、どこまでを基礎として取り組むのかが難しいですよね。
そこで基礎の定義付けとして役立つのが中国語検定です。
中国語検定では以下のように各級と必要単語数がリンクづけられてるので、分かりやすい指標として使えます。
中検級 | 推奨目安 | 出題単語範囲 |
準4級 | 中国語学習の準備完了 | 基礎単語約500,日常あいさつ語約80 |
4級 | 中国語の基礎をマスター | 常用語約1,000 |
3級 | 自力で応用力を養いうる能力の保証 | 常用語約2,000 |
2級 | 実務能力の基礎づくり完成の保証 | 日常生活・社会生活の基本事項における中国語 |
準1級 | 実務に即従事しうる能力の保証 | 新聞・雑誌・文学作品・実用文・時事用語などを含むやや難度の高い中国語 |
1級 | 高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証 | 新聞・雑誌・文学作品・実用文・時事用語などを含む難度の高い中国語 |
推奨目安の項目を見る限り、おおよそ4級の1,000語程度が基礎部分といって差し支えないと私は思います。
この語彙数には 你(you)などの基本的なものも含まれるので、そこまで不安がる必要もありませんね。
単語学習におすすめの参考書
次に単語学習においてのおすすめの参考書をご紹介します。
それが『キクタン中国語【初級編】中検4級レベル』です。
こちらの参考書には、おおよそ600語の単語が載せられています。
上で紹介した文法書で学べる単語を含めると、基礎部分と言える約1,000語の単語をカバーできることになります。
おすすめポイント
- 日常生活で必須の基礎単語(約600語)が厳選して載せられている
- 基本的な文型を用いたわかりやすい例文が採用されている
- リスニング音声もスマホアプリで通勤通学時に使いやすい
基礎を学んだ後の学習
中国語の基礎知識を身に付けたら、いよいよ4技能学習です。
「いろいろな勉強法がネットに溢れていて何をすればいいのか分からない」という人も多いと思います。
勉強法には合う合わないがあるので迷うのも当然です。
ですがここで忘れてはいけない重要なポイントが2つあります。
- 自分と同じ状況下で勉強した人の学習方法を採用する
- 自分の現在の中国語レベルに合った学習方法を採用する
日本で中国語学習をしようとする人が、留学をして中国語を学んだ人の方法を参考にしても効果は薄いです。
必ず参考にするのは自分と同じ状況下で学習してきた人です。
ですがもちろん留学生にもネイティブにもそれぞれ役割はあります。
私が思うその役割の分担がこちらです。
- 同じ状況で学習した人 → 勉強方法を参考にする
- 留学生・帰国子女 → 細かな語のニュアンスの違いを日本語で質問
- ネイティブ → 中国語での会話の相手
また、自分の中国語レベルに合った学習方法を選ぶのも非常に重要です。
少し背伸びをした勉強法を選んでも中国語力が早く成長することは絶対にありません。
最短距離で中国語をマスターするためにも正しい勉強方法を選んでいきましょう!
まとめ
今回は『中国語学習を始めるにあたってまず何をすればいいか?』の下準備ついてご紹介しました。
多くの人が基礎固めをせずにいきなり話す練習をして挫折していくというルートを辿ってしまっています。
みなさんは、今回のポイントを忘れないようにしましょう!
中国語学習 まず何をすべきか?
- まずは単語・発音・文法の学習
- それが終わったら以下のポイントに注意し、4技能の学習
※同じ状況下で勉強した人の方法を参考にする
※中国語レベルに合った学習方法を選択する