「性別が分からない時の代名詞ってどうすればいいんだろう...」
今回はそんな方に向けて "性別不詳の人に使われる英語の代名詞" をご紹介していきます!
記事の内容
- 性別が不明な人に対して使われる代名詞
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
性別が不明な人に対して使われる代名詞
ではさっそく『性別が不明な人に対して使われる代名詞』について見ていきましょう。
現在英作文や会話で使われている、こういった場合の対処法は以下の3つです。
性別不詳の場合の対処法
- he or she
- 単数形の They
- 上手く書き換える
he or she
まずは、みなが思いつきやすい『he or she』を使うパターンですね。
使う際の注意点としては、文章中にこのような形が何度も登場すると、読み手に読みづらい印象を与えてしまうということです。
実際に以下の例文で確認してみましょう。
例文
- The victim did not want his or her identity to be revealed.
- The victim did not want his or her identity to be revealed because he or she was scared that the bully would take revenge on him or her.
明らかに②番の文章は読みづらいですね...
単数形の They
続いては、近年非常に話題になっている『単数形の They』を使うパターンです。
この They の使い方が昨今注目されているのは、LGBT運動が1つの要因だと言われています。
自分は Heでも Sheでもないという人達が、Theyを使うようになってきたんですね。
上の画像は、APAという論文のスタイルガイドを作る有名な団体が公式に発表した文言です。
単数形の "They" は、こういった権威ある団体からも認められるようになってきています。
ちなみに試験や論文における「単数形のTheyの利用制限」についてですが、以下のように使い分けるのが良いと思います。
単数形の They の利用について
- 英検などの試験での使用はOK
- 論文で使う際は、あらかじめ規約を確認しておく
例文
The victim did not want their identity to be revealed because they was scared that the bully would take revenge on them.
上手く書き換える
最後は『文章自体を上手く書き換えてしまう』というパターンです。
受け身などを使い、代名詞を使う必要がない文章に書き換えてしまえばいいというわけですね。
ただ問題点は、毎回上手く書き換えが成功するわけではないということですね。
例文
The victim did not want to be identified for fear of the bully taking revenge.
まとめ
この記事では「性別不詳の場合の代名詞をどうするか?」についてお話ししていきました。
単数形のThey は特に、"言語は生き物で常に変化している" という言葉がよく分かる事例ですね。
今はまだ一部批判的な専門家もいますが、間違いなく次第にあたりまえの文法事項になるでしょう。
性別不詳の場合の代名詞
- 出てくる頻度が少ないなら He or She を使う
- 受動態などで文章自体を代名詞が必要ないものに書き換える
- 単数形の They を使う