「なんで頑張って勉強しているのに英語力が上がらないんだろう...」
今回はそんな方に向けて "英語力が伸びない人が共通して持つ3つの特徴" をご紹介していきます。
記事の内容
- 原因①:インプットが足りてない
- 原因②:自分の英語レベルに合っていない素材を選んでいる
- 原因③:英語の基礎要素3つを疎かにしている
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
私自身これまで、長い時間をかけて英語学習をしてきました。
その中で "私が経験してきたこと" と "英語力が伸び悩んでいる人" の間には、大別して3つの英語に対する異なる考え方があるのに気が付きました。
どの項目も英語力を真剣に伸ばしたいなら、重要なマインドだと思っています。
ぜひ最後まで読んでください!
Contents
原因①:インプットが足りてない
さっそく英語力がなかなか向上しない3つの原因について見ていきましょう!
まず1つ目の理由が『インプットがそもそも足りていない』です。
みなさんもよく「日本人はインプットばかりでアウトプットが足りていないから話せない」という意見を耳にしたことがあると思います。
これは半分正解で半分間違いなんです。
多くの日本人にアウトプットが足りていないのは間違いありません。
ですがそもそもアウトプットするための基礎知識であるインプットすら足りていないのが現実です。
確かに学生時代から授業を通して、多くの人が何千時間と英語に触れてきています。
ですがその中で、どれだけの人が興味を持って英語を知識として取り入れようとしてきたでしょうか?
現在(2023年)において、高校卒業までに習う英単語数は約3,000 ~ 4,000語と言われています。
比較対象として、5歳児のネイティブの子供が持つ語彙数が約7,000と言われています。
これでは思い描く英会話力が身に付かないのも当然ですよね。
このインプットの重要性は学習の初期段階に特に当てはまるので意識しておきましょう。
「日本人はインプットばかり...」という言葉に惑わされ、最初からアウトプットばかりに集中してしまっている人が英語が話せない原因の1つです。
「赤ちゃんはそんな風に言語を学んでいないのに話せるじゃん!」という意見について
このインプット・アウトプット論争で必ず出てくる意見が「赤ちゃんは...!」です。
この考えについて、私なりに反論しておきましょう。
まず赤ちゃんも話せない0~1歳くらい時期に、周りの環境から大量のインプットをしています。
そのインプットを終えて、やっと話すアウトプットの言葉が「うぁー」などです。
ここからまた継続して耳から大量のインプットと、実践でのアウトプットの始まりです。
これを周りの大人たちが「上手だね」「これはこうだよ」と優しくサポートすることで、言語能力が発達していくのです。
大人になったあなたがこれだけ言語学習に多量の時間をかけられるでしょうか?
こんなに周りから愛情をもったサポートを受けられるでしょうか?
赤ちゃんと大人では置かれている周りの環境が違いすぎるのです。
その2人が同じような方法で言語を学べるわけがありません。
たとえそのような環境にいれたとしても、この赤ちゃんの学習方法は大人には効率が悪すぎます。
だから大人は大人のやり方で言語を学ぶべきなのです。
「俺そんなにインプットしてないけど話せるようになったよ!」という意見について
次に反論せねばいけない意見が「俺はそんなに...」です。
これまで何人もの英語学習者を見てきましたが、英語が話せるようになった人は大別すると3つのタイプに分かれます。。
1つ目が基礎力がある状態で、耳から自然とインプットができるような留学などの日常的に英語を話す環境下に身を置き、半ば強制力と強いメンタルで多量のアウトプットをしてきた人。
2つ目が生まれや育ちに海外経験が含まれる人。
"日本語が文法的語順や発音の違いから英語とかけ離れた言語" ということを知っている人は多いと思います。
それゆえに日本人が英語を身に付けるのはとても難しいと言われています。
ですが例えば生まれがスペインでスペイン語の知識がある人ならば、スペイン語と英語の類似性から英語学習への優位性は圧倒的です。
3つ目が基礎 + その先の応用も参考書などによるインプットで身に付け、ある程度文章を作れる状態になってから多量のアウトプットを始めて話せるようになった人です。
もちろん留学経験者の中にも3番寄りの人は大勢います。
ですが「インプットよりもアウトプット」論を語る人は、だいたいこの1番か2番に当てはまります。
もしあなたが日本生まれ日本育ちで英語に囲まれる環境にいないなら、この意見は無視すべきです。
原因②:自分の英語レベルに合っていない素材を選んでいる
英語力がなかなか伸びない原因2つ目が『自分の英語レベルに合っていない素材を選んでいる』です。
『高校で英語を学んできたから...』というプライドや見栄が邪魔しているパターンですね。
英語学習を始めたばかりなのに映画を使ってリスニングしたり、分からない単語ばかりが出てくるリーディング素材を選んでしまっている人は要注意です。
言語学習はランニングと似ています。
まだ始めたてなのに1キロ4分で走りだしてしまうと、長い距離は走れません。
あまりの負荷の高さから十分に量を稼ぐこともできず、途中で挫折してしまうケースがほとんどです。
英語学習の素材選びは "自分と同じくらいのレベル感の物を選ぶ" のが基本です。
こうすることで「学習量が稼げる」+「負荷が少なく続けやすい」というメリットから結果的に、英語力が効率的に伸びていくのです。
学習素材レベルの決め方
- 精読・清聴 ⇒ 自分の英語レベルより少し難しいもの
- 多読・多聴 ⇒ 自分の英語レベルより少し簡単なもの
学習素材のレベル感の選び方は上を参考にしてください。
素材自体の選び方で私がおすすめしたいのが、英検などの試験を利用することです。
なぜなら「難易度が級別に分かれているので、素材選びに時間をかけなくて済む」+「試験の合格という明確なゴールのおかげで、成長結果目に見えて分かる」からです。
「社会人にもなって英検準2級やってるの?」などの意見は無視しましょう。
プライドを捨てた人だけが、最速で英語力を伸ばせるのです。
原因③:英語の基礎要素3つを疎かにしている
英語力が伸びない3つ目の理由が『英語の基礎要素3つを疎かにしている』です。
英語の基礎要素とは "単語・文法・発音" の3つを言います。
すべての英文というのは、英単語が文法というルールに則って並べられた文章です。
ここに発音という要素を加えることで、リスニング・スピーキングが完成します。
もちろん基礎3要素を学んだ最初は、完璧で自然な英語が作れるわけではありません。
ですがまずこの『英文を作れる』『それを正しい発音で言える』という状態にもっていくことが非常に重要なんです。
自然で完璧な英語に近づけるのは、その後のアウトプットでのお話です。
またこの基礎3要素を最初に潰しておくことは、後の英語学習効率を飛躍的に高める効果もあります。
文法を例にとって考えてみましょう。
最初に文法をあらかた終わらせておくと、アウトプットをしている時に自分のミスに気づけるようになります。
例えばスピーキングをしている最中に「彼は日常的に英語を話すよ」と言いたいのに、現在進行形を使って「 He is speaking English.」と言ってしまったとします。
文法学習をしていない人はここのミスに気づけず、誰かに指摘されるまで同じ間違いを繰り返してしまうでしょう。
ですが文法をあらかじめ学んでいる人なら、この言葉を発した後に「あっ、ここは日常のことだから現在形を使うべきだった」と気づけ次に活かせるのです。
まとめ
今回の記事では、長い間英語を学んできて「私が経験してきたこと」と「周りの意見」との乖離が大きかった3つをまとめさせていただきました。
ここを意識して学習をすることで、停滞していた英語力を一気に伸ばすことができるでしょう。
最後におさらいとして、もう一度ポイントを見ていおきましょう。
英語力の伸び悩みの3つ原因
- インプットが足りてない
- 自分の英語レベルに合っていない素材を選んでいる
- 英語の基礎要素3つを疎かにしている
この記事ではその他、英語・中国語学習に関する有用な情報を発信しています。
こちらの記事では『英語学習の全体像のロードマップ』をご紹介しています。
今回の私の意見に共感していただけたなら、ぜひチェックしてみてください!