「世界基準で見たら、日本人の英語力ってどれくらいのレベルなんだろう?」
今回はそんな疑問を、英語能力指数を表す EF EPI(English proficiency index)という指標を参考に解決していきます。
「アジア圏の中では何番目?」「世代別に見たら、どの年代の英語力が低い?」などの情報も載せていますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
それではさっそく見ていきましょう!
記事の内容
- EF EPIとは?
- 世界の英語力ランキング
- 日本人の英語レベルの詳細
記事の信頼性

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EF EPIとは?

まずは『EF EPIの概要』について見ていきましょう。
EF EPI(English proficiency index)とは、毎年18歳以上の成人をターゲットに、対象国毎に行われる英語標準テストの結果をもとに作られる英語能力指数のことを言います。
今回の記事で参照する2023年度のデータでは、113ヵ国, 220万人以上の人が参加しています。
EF EPI で用いられる英語標準テストの内容ですが、こちらはリスニングとリーディングのみの試験で、スピーキング力やライティング力については考慮されておりません。
実際の試験内容についてもっと深く知りたい方は、こちらのリンク(公式EF SET無料英語力測定テスト)から無料で受験することが出来るので、ぜひチャレンジしてみてください!
算出された EF EPIスコア値は、以下の表から対応する英語レベルに置き換え確認することが可能です。
EF EPIスコア | 英語レベル | 評価 |
<450 | 非常に低い |
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450~499 | 低い |
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500~549 | 標準的 |
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550~599 | 高い |
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600+ | 非常に高い |
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世界の英語力ランキング


続いては『非英語圏の国の中での英語力ランキング』を見ていきましょう。
上の画像は、2023年度版の EF EPIスコアを国別にランキング形式でまとめたものです。
2023年度で堂々の1位に輝いたのはオランダ、続く第2位が前年に続きシンガポールでした。
5年連続で首位を獲得しているオランダは、英語教育に特に力を入れており、英語を母語としない国の中では極めて英語力が高いことで知られています。
ヨーロッパの国々が大部分を占める英語能力指数ランキングの上位勢ですが、シンガポールはアジアから唯一のTOP10入りを果たしています。
アジア2位のフィリピン(世界20位)とは大きな差があり、アジアの中では圧倒的に高い英語能力を有していることが分かりますね。
一方で「低い英語能力」「非常に低い英語能力」に位置付けられているほとんどの国々が、アジア, 中東, アフリカ, ラテンアメリカに属していることが分かります。
日本もその例外ではなく「低い英語力」にランク付けされており、順位は87位と前年の80位から7ランクダウンしました。
87位というのは、2023年の対象となった113の国々の中で下位25%に位置し、日本人の英語能力の低さが顕著に示されています。
日本人の英語レベルの詳細




最後に『日本人の英語レベルの詳細』を見ていきましょう。
上でもご紹介したように、今回調査された113ヵ国の中で日本人の英語レベルは87位(アジア圏では15位/25ヵ国)にランク付けされています。
かつては500代前半あったEF EPIスコアは年々下り傾向で、現在では400代後半まで落ちてきています。
こうした日本人の英語力の低下の原因は、世代間の傾向を見てみると18~25歳の若い世代に原因があると分かります。
男女間での英語力の差に関しては、そこまで目立った差は見られません。
ですが日本国内の地域間では、都市部ほど EF EPIスコアが高い傾向にあり、英語教育の質に差が生まれていることが原因と言ってよいのかもしれません。
まとめ

今回の記事では『日本人の英語力』について、さまざまな観点で考察していきました。
結論としては、やはり世界の国々に比べると日本人の英語力は低く、年々低下傾向にあることが分かります。
その大きな要因の1つが、若い世代の英語力の低下にあり、英語教育を地位間の差なく平等に高めていく必要があると感じられます。
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