「社会人から留学なしで英語学習を始める場合は、何から手をつけるのが正解なんだろ...」
今回はそんな方に向けて "大人になってからの英語学習法" を基礎編として解説していきます!
記事の内容
- まず知っておくべき英語の基礎3要素
- 基礎作りのための具体的な学習プラン
- 基礎を学んだ後の学習
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
この記事を読めば「英語学習の第一歩目に何をすればいいか?」を明確にすることができます。
ここで紹介する内容は、私が留学なしで英語学習をしてきた中で特に有効だと感じたものだけを共有しています。
ですので、私と同じような境遇で英語を学ぼうとしている人には助けになるのではないかと思います。
前置きが長くなりましたが、さっそく見ていきましょう!
Contents
英語の基礎3要素
まずは英語学習を始める前に知っておくべき『英語の基礎となる重要な3要素』について見ていきましょう。
その3要素がこちらです。
- 単語
- 文法
- 発音
なぜこの3つが英語の基礎と呼ばれているのでしょうか?
さらにその英文をスピーキングするなら『正しい "発音" で話す』必要があります。
リスニングする際にも正しい "発音" を知らないと正確に聞き取れませんよね。
つまり『読む・書く・聞く・話す』のどのスキルにおいても、これら3つの要素が必ず絡んでくるんです。
なのでこの3つをまとめて英語の基礎3要素と呼ばれています。
ここを疎かにしてしまうと、どんなに他で頑張ろうと必ず後々伸び悩んでしまいます...
基礎3要素をさらに詳しく
続いては英語の基礎3要素をさらに深掘りし、さらに効率的な英語学習ができるように準備していきましょう。
発音, 文法, 単語のそれぞれについて分けて見ていきます。
発音学習について
まずは『発音学習』についてさらに知見を深めていきましょう。
発音学習はすでに説明したように、多くの英語学習者が苦手とするリスニング・スピーキングの基礎を作る大事な要素です。
実は「なぜ多くの日本人にとって、英語を話したり聞いたりするのが難しいのか?」はこの "発音" に秘密が隠されているんです。
その秘密が以下の2つです。
なぜスピーキング・リスニングは難しい?
- 英語と日本語を構成する音の種類の違い
- 英語と日本語が話される時の音の周波数の違い
英語と日本語を構成する音の種類の違い
まず1つ目の理由が『英語と日本語を構成する音の種類の違い』です。
例えば英語の "R" は、その有名な一例です。
日本語のら行はすべて "L" の発音と同じで、"R" の音は日本人では練習しない発音できるようになりません。
また日本語では母音は『あいうえお』の5種類ですが、英語には数え方にもよりますが全部で約22個あるとされています。
これだけ英語が知らない音ばかりで構成されていると、聞くのも話すのもできるはずないですよね
英語と日本語が話される時の音の周波数の違い
続いて2つ目の理由が『英語と日本語が話される時の音の周波数の違い』です。
実は英語を話す時と日本語を話す時では声のトーンが少し変わり、通常では英語のほうが少し低く話される傾向にあります。
これは低いトーンを使うほうが、英語の音を発音しやすいからだと言われています。
この普段から聴き慣れていない音の周波数の違いが、日本人のリスニング力を下げている原因の1つだとされています。
文法学習について
続いては『文法学習』についてを詳しく見ていきましょう。
皆さんも「文法なんて勉強しなくていい」というような意見は聞いたことがあると思います。
しかしすでに説明したように文法学習は英語の基礎要素の1つであり、避けては通れないものの1つです。
「赤ちゃんはそんなの学ばずに話せるようになる!」というような意見から、文法学習を渋っている人はぜひこちらの記事をご覧ください。
文法学習を最初に終わらせておくことのメリット
話がそれてしまいましたが『文法学習を最初に終わらせておくことの最大のメリット』についてお話しておきます。
それが "自分が文法ミスをした時に、そのミスに気付けるようになる" ということです。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、このミスに気付けるというのはとても重要なことです。
間違った英語を気づかないまま使い続けていても、何の進歩もありません。
『失敗 → ミスに気が付く → 修正 → 改善』の手順を踏むことで、自分の英語力を効率的に成長させていくことができるようになります。
文法学習は単語学習と比べて、覚えるべき絶対量が少ないのが魅力です
高校までに習う英文法が全体の9割以上を占めていると言われていますので、その観点でも学習の初期段階で終わらせてしまいましょう
単語学習について
最後に『英単語』の学習方法について詳しく見ていきましょう。
英単語は無数と言っていいほど存在し「学習の初期段階でどこまで覚えればいいのか?」が非常に難しいと思います。
なのでそこをはっきりさせるために私がおすすめしたいのが、英検の級別の必要単語数を示したこちらの表を参考に用いることです。
英検級 | 推奨目安 | 語彙数目安 |
---|---|---|
5級 | 中学初級程度 | 約600語 |
4級 | 中学中級程度 | 約1,300語 |
3級 | 中学卒業程度 | 約2,100語 |
準2級 | 高校中級程度 | 約3,600語 |
2級 | 高校卒業程度 | 約5,100語 |
準1級 | 大学中級程度 | 約7,500語 |
1級 | 大学上級程度 | 約10,000~15,000語 |
おおよそ高校生レベルと言われる英検準2級あたりの 3,000語程度が基礎部分と思っていただければ大丈夫です。
つまり言い換えれば、単語帳1冊程度覚えれば良いということですね。
この 3,000語という語彙数には You などの基本的なものも含まれるので、今でもすでにかなりの単語数を持っているはずです。
基礎作りための具体的な学習プラン
英語の基礎についてはもう完璧に理解できましたね。
続いてはその基礎作りのための『具体的な学習プラン』についてを見ていきましょう。
こちらも発音, 文法, 単語のそれぞれに分けて、おすすめの参考書とあわせてご紹介していきます。
発音学習におすすめの参考書
まずは『発音学習においておすすめの参考書』をご紹介していきます。
その参考書が "英語耳" です。
まずはこちらを使って、英語の音の種類とその発音方法を理解していきましょう。
発音自体は覚える量が少ないので、理解するだけなら1週間もあれば十分完成するでしょう。
理解ができたら次は実際に発音する練習をしていきます。
通勤や通学、その他すきま時間を見つけてぶつぶつと独り言で練習しましょう。
おすすめポイント
- 発音の際の舌の動かし方が、図を用いて視覚的に分かりやすく解説してある
- CDが付属しているので、正しい音声を確認しながら練習できる
文法学習におすすめの参考書
続いては『文法学習においてのおすすめの参考書』をご紹介していきます。
その参考書が "1億人の英文法" です。
文法学習において重要なことは、まずは細かい部分は気にせず基本的な部分だけ覚えることに集中するということです。
個人的な体感としては "参考書全体の8割程度を理解できている" という状態を最初は目指していけばいいと思います。
おすすめポイント
- 1冊でほとんどすべての文法事項を網羅している
- 基礎だけでなく細かい事項もカバーしていて、学習を終えた後も文法辞書のように使える
- 堅苦しい文章で書かれていないので楽しく学べる
単語学習におすすめの参考書
最後に『単語学習におすすめの参考書』をご紹介していきます。
その参考書が『DUO 3.0』です!
この単語帳は1つの例文に付き覚えるべき単語を複数組み込むことで、暗記の負担を減らしてくれているという特徴があります。
とても優秀な単語帳で、その素晴らしさを証明するために1つ例文を載せておきます。
例文
Bringing flammable items into the cabin is prohibited:可燃性の物をキャビンに持ち込むことは禁じられている
この1つの例文を覚えるだけで4つの新規英単語を覚えられるというわけです。
おすすめポイント
- いくつもの単語を1つの例文に載せることで、覚える負担を減らしてくれる
- 例文が堅苦しくなく物語になっている部分もあり、読んでいて楽しい
- 同異義語などが多く載せられていて、単語の辞書のように使える
基礎を学んだ後の学習プラン
英語の基礎知識を身につけたらいよいよ4技能(reading, listening, writing, speaking)の学習です。
「いろんな勉強法がネットに溢れていて何をすればいいのか分からない...」という人も多いと思います。
勉強法には合う合わないがあるので迷うのも当然です。
この4技能の学習で重要になるポイントは以下の2点です。
参考にすべき学習法
- 自分と同じ状況下で英語学習をした人の学習方法をまねる
- 自分の現在の英語レベルに合った学習方法を選ぶ
日本で英語学習をする人が、留学をして英語を学んだ人の方法に手を出しても意味がありません。
必ず参考にするのは自分の状況と同じ人の学習方法です。
また、自分の英語レベルに合った学習方法を選ぶのも非常に重要です。
少し背伸びをした勉強法を選んでも英語力が早く成長することは決してないです。
もし私と同じく留学なしで英語を学んでいるのなら、以下の記事を参考にしてみてください
まとめ
今回は『英語学習の初期段階にあたってまず何をすればいいのか?』について解説していきました。
今回ご紹介した英語学習の第一歩を疎かにしない人だけが、英語学習のスタートラインに立つことができます。
暗記ばかりで覚えるのが大変ですが頑張りましょう!
最後に本日のまとめです。
英語学習 まず何をすべきか?
- まずは英語の基礎3要素 "単語・発音・英文法" の学習
- それが終わったら以下のポイントに注意し、4技能の学習
※同じ状況下で勉強した人の方法を参考にする
※英語レベルに合った学習方法を選択する