「英語論文を書く時の数字・単位ってどうやって書けばいいのかな...」
今回はそんな方のために "ライティングで使える英文を書く際の数字・単語のルール" をご紹介していきます!
記事の内容
- 数字のルール
- 単位のルール
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
今回ご紹介する情報はすべて、私自身が英語学習をする過程で得た知識や参考書のデータを活用しまとめたものなります。
自分の書く英語論文をワンランクアップさせるために、ぜひ辞書代わりにこの記事をお使いください。
それではさっそく見ていきましょう!
Contents
英語論文における数字のルール
まずは『英語論文における数字のルール』から見ていきましょう。
最初に1つ伝えておきたいのが "もし書く論文などの種類によって表記のルールが明言されている場合" は、そちらに従うのがベターです。
そうでない場合については、以下の4つのルールを参考にしていただくのをおすすめします。
数字のルール
- 9以下の数字は、単位を伴わない限りスペルアウトする
- 文頭、タイトル、見出しの数字はスペルアウトする
- 文中で数字を列挙する場合は、桁数に関わらずアラビア数字で表記する
- 名詞の後に数字や文字が続く時は、冠詞は不要
9以下の数字は、単位を伴わない限りスペルアウトする
まず1つ目のルールが『9以下の数字は、単位を伴わない限りスペルアウトする』ということです。
逆に言えば『10以上の数字はアラビア数字で表記する』ということですね。
例えば...
例
- 単位なし (9以下):six subjects
- 単位あり (9以下):6 cm
- 単位ありなし (10以上):10 documents, 12 cm
ただし「9以下の数字でも、慣用表現でなければアラビア数字で表記」するのが望ましいとされる場合もあります。
例えば...
例
- 非慣用句表現:2 subjects
- 慣用句表現:on the one hand
文頭、タイトル、見出しの数字はスペルアウトする
2つ目のルールが『文頭、タイトル、見出しの数字はスペルアウトする』です。
例えば...
例
✖ 14 patients were referred to...
○ Fourteen patients were referred to...
○ We referred 14 patients to...
例外として「数字が化学名の一部である場合は、数字はスペルアウトせず化学名の綴りの最初の文字を大文字表記」とすることです。
例えば...
例
✖ Three-methylglutaryl coenzyme A is...
○ 3-Methylglutaryl coenzyme A is...
文中で数字を列挙する場合は、桁数に関わらずアラビア数字で表記する
3つ目のルールが『文中で数字を列挙する場合は、桁数に関わらずアラビア数字で表記する』です。
これは列挙される数字に統一性をもたせるためのルールですね。
例えば...
例
The mean ages of the subjects in groups A, B, C and D were 4, 12, 20 and 40...
名詞の後に数字や文字が続く時は、冠詞は不要
4つ目のルールが『名詞の後に数字や文字が続く時は、冠詞は不要』ということです。
なぜなら冠詞がなくても数字や文字が続けば、それはすでに特定された名詞と言えるからです。
このような名詞の例は他にも、「World War Ⅱ」「Figure 1a」「Day 14」「Group C」などが考えられますね。
その他の例としては...
例
✖ Serine residues at the positions 212 and 214 were...
○ Serine residues at positions 212 and 214 were...
英語論文における単位のルール
続いて『英語論文における単位のルール』について見ていきましょう。
単位に関するルールは主に、以下の4つに注意しておけば大丈夫です。
単位のルール
- 数字と単位の間にはスペースが必要
- 不合理な単位を使わない
- 文頭の数字に続く場合 + 単独で使う場合にのみスペルアウトする
- 単数形として扱う
数字と単位の間にはスペースが必要
まず最初のルールが『数字と単位の間にはスペースが必要』です。
例外として「℃」のスペースのありなしは、ライティングの種類に依存します。
また「%」「°」「’」は単位記号ではないので、スペースを空ける必要はありません。
例
✖ First, 10mL of the sample was...
○ First, 10 mL of the sample was...
不合理な単位を使わない
次に注意していただきたいのが『不合理な単位を使わない』ということです。
例えば...
例
✖ The area was 9 × 6 mm².
○ The area was 54 mm².
○ The dimensions were 9 × 6 mm.
文頭の数字に続く場合 + 単独で使う場合にのみスペルアウトする
3つ目のルールとして、単位をスペルアウトする必要があるのは「文頭の数字に続く場合 + 単独で使う場合」のみです。
例えば...
例
○ Nine newton-meters was...
○ The velocity was measured in meters per second.
単数形として扱う
最後に注意すべき単位のルールが『単数形として扱う』ということです。
これはある単位が複数のものを表していたとしても変わりません。
例えば...
例
○ In this experiment, 2 mg of the extract was...
2mg はスペルアウトすると two milligramsと複数形となりますが、これも単数形として扱うのが正しいです!
まとめ
今回の記事では、ミスの置きやすい「ライティングでの単位と数字の取り扱い」について解説していきました。
細かくルールが分かれていてとても覚えられるものではないので、その都度ルールを確認することをおすすめします。
このブログではその他、英語に関する有益な情報を発信しています。
ライティングに関しては、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください!