今回の記事で共有する情報は、文部科学省による令和4年最新版の「英語教育実施状況調査」を分かりやすくまとめたものです。
英語の重要性が叫ばれるこの時代に "教師と生徒の英語力は昔と比べてどれくらい変化してきたのか" をメインにご紹介していきます。
自分の今の英語力の状況とも比較しながら、最後まで読み進めてみてください。
それではさっそく見ていきましょう!
記事の内容
- 中学・高校の生徒の英語力の変化
- 中学・高校の英語担当教員の英語力の変化
記事の信頼性

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Contents
中学・高校の生徒の英語力の変化

まずは『生徒側の英語力の変化』についてを見ていきましょう。
文部科学省では毎年、小学生・中学生および高校生を対象にした英語教育の状況についての調査が行われています。
(※ 令和2年のデータに関しては、コロナウイルスの関係で調査が行われませんでした。)
今回はその中で、中学生と高校生の英語力の変化についてフォーカスを当ててご紹介していきます。
中学生の英語力の変化
引用:文部科学省
まずは『中学生の英語力の変化』についてです。
上のグラフは、CEFR A1レベル (英検3級) 相当以上を達成した中学3年生の割合を示しています。
令和4年時点では、約50%の中学3年生の生徒が英検3級レベルの英語力に達していると分かりますね。
英検3級と言えば、合格するためには中学卒業レベルの英語力が必要であるとして有名です。
そういった角度から見ると、中学3年生の中で中学卒業するまでに達していたい英語力を持っているのは、まだ約半数だとも言えますね。
高校生の英語力の変化
引用:文部科学省
続いては『高校生の英語力の変化』についてです。
上のグラフは、左側が CEFR A2レベル (英検準2級) 相当以上を達成した高校3年生の割合を、右側が CEFR B1レベル (英検2級) 相当以上を達成した高校3年生の割合を示しています。
令和4年時点では、英検準2級に達している生徒の割合は約50%ですが、英検2級レベルに達している割合は20%程だと分かります。
英検2級と言えば、合格するためには高校卒業レベル相当の英語力が必要であるとして有名ですが、まだこのレベルに到達しているのが2割しかいないのは問題ですね。
やはり英検準2級と2級の間のギャップが大きいことが1つの要因であり、それが理由で2級の下に新級が設立される流れになったのだと想像できますね。
中学・高校の英語担当教員の英語力の変化

続いては『教員側の英語力の変化』についてを見ていきましょう。
こちらも毎年、文部科学省により英語担当教師を対象にした英語教育の状況の調査が行われたデータをもとにご紹介していきます。
(※ こちらも同様に令和2年のデータに関しては、コロナウイルスの関係で欠落しています。)
今回フォーカスするのは、中学生・高校生を担当に持つ英語教員の英語力の変化についてです。
中学生を受け持つ教員の英語力の変化
引用:文部科学省
まずは『中学生を受け持つ教員の英語力の変化』についてです。
上のグラフは、CEFR B2レベル (英検準1級) 相当以上を達成した英語担当教師の割合を示しています。
令和4年時点では、約40%の教員しか英検準1級相当の英語力を持っていないと分かりますね。
ここ数年で英語力が伸び傾向にあるものの、それでも教える側の立場で生徒と同じレベル感の英語力の人がいるのは、あまり良いことではありませんね。
高校生を受け持つ教員の英語力の変化
引用:文部科学省
続いては『高校生を受け持つ教員の英語力の変化』についてです。
上のグラフは、左側が CEFR B2レベル (英検準1級) 相当以上を達成した英語担当教師の割合を、右側が CEFR C1レベル (英検1級) 相当以上を達成した英語担当教師の割合を示しています。
やはり教える内容が高度になるぶん、中学生を教える教員と比べて B2レベル保持者のパーセンテージが増加していますね。
しかし大学入試の問題を教える側の立場に立つとなると、教える大学のレベルによっては英検準1級の英語力でもやや不安が残ります。
なので、もう少し英検1級の取得者の割合を伸ばしていく必要がありそうですね。
まとめ

この記事では『中学・高校の生徒と教師の英語力の変化』についてご紹介していきました。
英語の授業や試験でさえも、インプット重視からアウトプット重視のスタイルに変化してきている今、4技能のレベル感が測れる英検の受験者数は今後さらに増加していくのではないでしょうか。
このブログではその他、英語学習に関する有益な情報を発信していますので、ぜひご参考にしていってください!