「英字新聞やニュースの見出しって、なんか読みづらい...」
実はこういった原因のほとんどが "見出しが作られる際のルール" を知らないことにあります。
これは日本語でも英語でも同じことで、例えば日本の新聞を思い浮かべていただければ「大谷翔平ホームラン打つ」のように、助詞を無視して書かれていることが分かります。
"見出しは簡潔にシンプルに伝える" という、ニュースや新聞のモットーが見て取れますね。
今回は、こういった英字の見出しで使われる8つの原則を学んでいき、頭の中にある文法のルールに縛られずにスラスラ読めるようにしていきましょう。
記事の内容
- 英語見出し 8つのルール
- 英字新聞を無料で読めるサイト
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語・中国語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
Contents
英語見出し 8つのルール
ではさっそく『英語で書かれた見出しのルール』について見ていきましょう。
すでに上でも述べた通り、新聞等で使われる見出しというのは "簡潔に短く" という大原則があります。
これは英語でも日本語でも同じで、名詞などが並んだ不完全な文章の形を多々見かけることがあると思います。
こういった見出しは、実は以下の8個の基本ルールを原則として書かれているのです。
英字見出し 8つのルール
- 過去のことでも現在形
- 未来のことは to do 形
- 冠詞は省略
- be動詞は省略 (受け身形に注意)
- 短い単語が好まれる
- and はカンマ ( , ) で代用
- コロン ( : ) は情報源を示す
- クオテーション ( '...' ) は発言を示す
過去のことでも現在形
まず1つ目のルールが『過去のことでも現在形』というものです。
英語の見出しでは、現在形は現在の出来事, 過去の出来事の両方を表します。
どちらの意味を持っているかは、文脈で判断しましょう。
ただし「歴史的事実」を書く場合には、過去形を使われる場合もあるので注意しましょう。
下の例では「逮捕した」と過去のことを表すニュースですが、現在形が使われているのが見て取れますね。
例
Kyoto police arrest seven on suspicion of running illegal gambling site
(京都警察、違法ギャンブル経営の疑いで7人逮捕)
未来のことは to do 形
2つ目のルールが『未来のことは to do 形』というものです。
もともと英語には「We are to be married soon」のように「be to不定詞を使うことで、未来のことを表せる」という用法が存在します。
後に4つ目のルールとしてご紹介しますが、見出しではbe動詞を省略するという原則があるので、結果的に英字見出しでは「to不定詞」のみで未来の出来事を表すことができるというわけです。
例
Temporary hotel for quake volunteers to be set up at Noto Airport
(被災者用の仮ホテルを能登空港に建設予定)
冠詞は省略
3つ目のルールが『冠詞は省略』というものです。
"見出しは簡潔に" という大原則がここにも適用されていますね。
下の例を見ると「final barrier」の前に、冠詞の the が省略されているのが分かります。
同様に his, her といった所有格も省略される傾向にあります。
例
Sweden clears final barrier to NATO
(スウェーデン、NATOへの最終関門をクリア)
be動詞は省略 (受け身形に注意)
4つ目のルールが『be動詞は省略』というものです。
こちらも "見出しは簡潔に伝える" という原則が根幹にあります。
この「be動詞の省略ルール」で注意しなければならないのが、受け身形が使われているかの判断です。
上でもご紹介したように「過去の出来事でも現在形を使う」というルールがあるので、過去形の見出しを見ればまずは受け身を疑いましょう。
例
Senior LDP members likely to appear before ethics committee next week
(自民党幹部、来週にも倫理委員会に出頭か)
短い単語が好まれる
5つ目のルールが『短い単語が好まれる』というものです。
例えば下の例を見ると "approve" という単語の代わりに、綴りの短い "OK" という単語が動詞として使われています。
この他にも "Prime minister" が "PM" という略称で使われたりと、やはり強いインパクトが与えられる短いワードが好まれる傾向にあります。
例
Cabinet OKs record-high ¥97 trillion budget
(内閣、過去最高97兆円の予算を承認)
and はカンマ ( , ) で代用
6つ目のルールが『and はカンマ ( , ) で代用』というものです。
もちろん記事によっては and が使われるものもありますが、原則としては見出しをスッキリ見せるために省略されます。
例
U.S., South Korea postpone military drills in bid to bolster North Korea peace effort
(米国、韓国は北朝鮮の平和努力を強化するために軍事訓練を延期)
コロン ( : ) は情報源を示す
7つ目のルールが『コロン ( : ) は情報源を示す』というものです。
例えば以下の例では「: study 」は "研究" が情報源だということを意味します。
他にもコロンは「Thailand and Japan: Celebrating 135 years」のように、付加情報を表す際にも使われます。
例
Japanese companies maintain suspended operations in Russia: survey
(ロシアの日本企業、未だ活動できず:調査報告)
クオテーション ( '...' ) は発言や強調を示す
最後に8つ目のルールが『クオテーション ( '...' ) は発言や強調を示す』というものです。
例
Taiwan envoy says Tuvalu ties 'rock solid' post-election
(台湾特使、選挙後のツバルとの関係は「盤石」と語る)
英字新聞を無料で読めるサイト
最後に『英字新聞を無料で読めるサイト』を共有していきます。
今回ご紹介する3つのサイトは、英語力が発展途中の人でもチャレンジしやすいと観点で選びました。
ぜひ上で学んだルールが使えるかどうか、試してみてください!
無料で英字新聞が読めるサイト
- The Japan Times
- NHK World
- VOAニュース
The Japan Times
まず1つ目のサイトが『The Japan Times』です。
名前の通り、日本のニュースに関してを英文記事として読むことができるサイトです。
身近な日本の情報を英語で読むことは、英字新聞を読む第一ステップとして非常におすすめです。
基本的には無料で利用可能ですが、月額1,250円で英語学習者向けに「The Japan Times Alpha」という週刊英語学習紙も発行されています。
「和訳・解説付き」「EASY ~ ADVANCEDまでレベル分けされている」など、英語学習者に向けて最適化されたサービスとなっています。
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NHK World
2つ目にご紹介するサイトが『NHK World』です。
こちらはNHKによって運営されている英語ニュースサイトで、日本・アジアの情報を世界に届け、人々の相互理解に貢献するという目的をもって発信されています。
リスニング音声も付いているので、英語で日本やアジアに関してを英語で学ぶのにちょうど良い素材だと思います。
VOAニュース
最後にご紹介するのが『VOAニュース』です。
VOAとは「Voice of America」の略式で、アメリカ政府によって運営される情報サービスです。
もちろん取り扱う内容は、アメリカを中心に世界の幅広いものをターゲットにしており、そういったコンテンツを求めている人には最適でしょう。
「VOA Learning English」という英語レベルが優しめのコンテンツも存在し、英語学習者にとっては比較的有名なサイトですね。
まとめ
この記事では『英字新聞のタイトルに隠された8つのルール』をメインにご紹介していきました。
「過去のことでも現在形」「未来形は to 不定詞」なんて、知らないと絶対に読むことはできませんよね。
もちろん今回紹介した情報通りに必ず書かれているかと言えば No ですが、それでも基本原則として覚えておいて損はありません!
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