「なんで私って長文を読むのがこんなに遅いんだろう...」
今回はそんな方に向けて "英語の長文が早く読めるようになる勉強法" をご紹介していきます!
記事の内容
- なぜ英語の長文が早く読めない?
- 返り読みをなくす方法
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
リーディングと言えば英語の4技能の中で、一番最初に伸ばすべきスキルだと言われています。
ここで躓いてしまうと、リスニングやスピーキングなどの他のスキルの成長を妨げてしまうほど重要なポイントです。
今回はそんなリーディングスキルを、あるポイントを意識して効率的に伸ばしていく方法をお伝えしていきます。
それではさっそく見ていきましょう!
Contents
なぜ英語の長文が早く読めない?
まずは「なぜ英語の長文が早く読めないのか?」についてお話ししていきます。
長文に苦手意識を抱いてしまう主な原因は、以下の2つから来ています。
長文への苦手意識が生まれる原因
- 英文の正しい読み方を知らない
- 理解するのに時間がかかってしまう
英文の正しい読み方を知らない
まず1つ目の原因が『英文の正しい読み方を知らない』です。
言い換えれば、文法知識が足りていなかったり省略や挿入のルールの理解を疎かにしていることが原因です。
この問題に対しての解決策は、やはり英語で使われる文法事項をマスターすることにあります。
すべての英文は、元を辿れば英単語が文法というルールに従って並べられた文章にすぎません。
この文法学習を疎かにしていては、いつまでたっても英文が読めるようになりませんのでしっかり対策しておきましょう。
英語の文法は英単語と比べれば、覚えるべき絶対量はかなり少ないです
なので気合いで最初にやり遂げてしまうことをオススメします!
理解するのに時間がかかってしまう
2つ目の長文の苦手意識につながる原因が『理解するのに時間がかかってしまう』ことです。
英語の長文を読むのが遅い人の原因はほぼ100% "返り読み" にあるといっても過言ではありません。
返り読みとは、英文を読む際に日本語の語順で理解しようと後ろから訳し上げようとする癖のことを言います。
もちろん英文をたくさん読めば読むほど、この悪い癖は次第に取り除かれていきます。
ですがさらに効率良くこの癖を排除するためには、あるポイントを意識することが重要です。
返り読みをなくす方法
では次は肝心の『返り読みをなくす方法』についてお話していきます。
この返り読みは、以下の3つのポイントに注意することで最も効率的に排除していくことが可能です。
返り読みをなくす方法
- 動詞と前置詞の組み合わせを覚える
- かたまりで理解する
- 英文をたくさん読み文法に慣れる
動詞と前置詞の組み合わせを覚える
まずは『動詞と前置詞の組み合わせ』を覚えることに取り組みましょう。
英語では、動詞には必ず相性のいい前置詞というものが存在します。
例えば「prevent A from B:AがBするのを防ぐ」を例にとると、prevent と相性の良い前置詞は from ですね。
実はこの動詞と前置詞の相性の良い組み合わせには一定のルールが存在します。
from と相性が良い動詞の他の例をみると、prevent と似ている意味を持つ「stop A from B」があります。
このようなルールを覚えてしまうことが、返り読みを効率良く減らせる1つ目のポイントです!
動詞と前置詞の相性:オススメの参考書
続いてはこの "動詞と前置詞の組み合わせ" を覚えるためのオススメの参考書をご紹介します。
その参考書が "解体英熟語" です。
この表現集はこれまでの熟語集と比べて、とにかくレイアウトが読みやすいということが1番の売り出しポイントだと思っています。
熟語集は同じ文の形が並ぶことが多いので、読みづらく途中で挫折してしまうことが多いですからね...
おすすめポイント
- ジャンルごとにページが分かれていて学習しやすい
- レイアウトが見やすく学習意欲をそがれない
- 分量も十分で、1冊でかなりスピーキング力が鍛えられる
かたまりで理解する
2つ目の返り読みをなくすために意識すべきポイントは『かたまりで英文を理解していく』ということです。
いわゆる "チャンクリーディング" と呼ばれるものですね。
チャンクリーディングは、英文を分かりやすい意味のカタマリに分けて読む作業のことを言います。
試しに下の文章を利用して、チャンクリーディングにトライしてみましょう。
例文
Seeing my friends who I have known for ten years cooking or doing household chores which I do not like to do makes me relieved.
Seeing my friends / who I have known for ten years / cooking or doing household chores / which I do not like to do / makes me relieved.
【解説】
- Seeing my friends : 『友達を見ること』... 動名詞
- my friends who I have known for ten years : 『10年来の友達』... 関係代名詞
- cooking or doing household chores : 『料理や家事をしている』... 『see 人 doing』で『人が...しているのを見る』
- household chores which I do not like to do : 『私がやりたくない家事』... 関係代名詞
- makes me relieved : 『私を安心させる』... 『make 人 形容詞』で『人を形容詞にさせる』
このチャンクリーディングの作業をおこなうことで、前から読む癖が次第についていきます。
もちろん最初は、カタマリに分けている時間のせいで読むスピードが遅くなってしまうでしょう。
ですが次第に区切る作業が高速化されて、元の読解スピードをはるかに超えるものが手に入ります。
英文をたくさん読み文法に慣れる
最後に紹介する返り読みをなくす方法が『英文をたくさん読み文法に慣れる』ということです。
いわゆる "多読" と呼ばれるものです。
多読をする目的は、頭の中の文法・単語知識を瞬時に頭から取り出せるようになることです。
多読の練習をする際に重要になるのが "本の選び方" です。
自分のレベルに見合っていないものを選んでしまっては、途中挫折の原因になりかねません。
多読で用いる本の選び方
『多読に用いる本の選び方』をご紹介していきます。
本を選ぶ際のポイントは "自分の英語レベルより簡単なもの" を探すということです。
ここでの目標は難しい英語長文を読むことではありません。
数をこなし文法知識を瞬時に頭から取り出すことにあるため、自分にとって読みやすい英文を選択することが最善です。
「どの本を選べばいいかわからない」という人はまず、 "ペンギンリーダーズ" というシリーズに手を付けてみましょう。
「Easy Start」から「Level6」まで英文がレベル分けされているので、初心者から上級者まで楽しむことができるのが特長です。
こちらにその区分と必要な英語レベルの表を載せておくので、参考にしてみてください!
Level | 単語数 | TOEIC | 英検 |
---|---|---|---|
Easy Starts | 200 | 250 | 4級 |
Level 1 | 300 | 250 | 4級 |
Level 2 | 600 | 350 | 3級 |
Level 3 | 1200 | 400 | 準2級 |
Level 4 | 1700 | 500 | 2級 |
Level 5 | 2300 | 600 | 2級 |
Level 6 | 3000 | 750 | 準1級 |
まとめ
この記事では『どうやって英語の長文が早く読めるようになるのか』についてお話ししていきました。
返り読みの癖はリーディングだけでなく、リスニングの理解スピードにも大きな影響を与えてしまいます。
効率の良い学習は最初が肝心ですので、ぜひ今回紹介したことを実践してみてください。
返り読みをなくす方法
- 動詞と前置詞の組み合わせを覚える
- かたまりで理解できるようになる練習をする
- 英文をたくさん読み文法を即時頭から取り出せるようにする