TOEIC・TOEFL・IELTSなど、ほとんどの有名英語試験のスコアの有効期限が2年に設定されている中、唯一 "生涯無期限" を誇る英検。
みなさんはそんな英検に合格することで、どのようなメリットを得られるかご存じでしょうか?
今回はこの点について、それぞれ英検5級~1級まで各級を合格した際のメリットについてまとめさせていただきました。
遥か昔に合格を勝ち取った人も、これから合格を目指す人も、ぜひ最後まで読んで英検の活用法を知識として知っておきましょう。
それではさっそく見ていきます!
記事の内容
- 英検各級の活用法
記事の信頼性
子育てをしながら社会人から、留学なしで英語・中国語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。
英検5級の利用法
まずは『英検5級の利用法』についてご紹介していきます。
公式サイトによると英検5級と言えば、合格すれば「中学初級程度」の英語能力を所有していることを証明できる資格になります。
小さいうちに取得することができれば、中学の内容を先取りしていると受け取ってもらえるため、特に小学生に人気のある級ですね。
その反面、英検においては一番下の級に位置するわけなので、多くの人が「取得しても意味がない」と考える傾向にあります。
そんな英検5級を取得するメリットですが、実は「一部の中学入試において、所有していると "得点加算" の恩恵を受けられる」ことにあります。
また奨学金制度を受けるための条件となる中学校もあるため、行きたい学校についてをあらかじめ調べて合格を目指すのも1つの手ですね。
(例)東京家政学院 中学入試
英検3級〜5級は当日の試験の得点【英語筆記75点(25分)、英語面接25点(5分)、合計100点】と資格点(3級は90点、4級は80点、5級は70点に得点化)の上位の点数を合否・特待判定に使用。
(例)城南学園中学校
英検5級以上取得者に対して、加点優遇、及び奨学生制度があります。(A日程に限る)
英検4級の利用法
続いては『英検4級の利用法』についてご紹介していきます。
公式サイトによると英検4級と言えば、合格すれば「中学中級程度」の英語能力を所有していることを証明できる資格になります。
英検3級と異なり英検4級は、筆記とリスニングのみの試験なので、小学生のうちに取得を目指す人が多いですね。
そんな英検4級のメリットが一番大きく現れるのが「中学入試」においてです。("得点加算" や "試験免除" など)
また高校入試においても、場合によっては入学するの際の判断材料となることもあるので、中学生のうちでも取得しておいて損はないですね。
(例)セントヨゼフ女子学園中学校
(AO入試)2教科型入試:4級以上の英検取得者に、取得級に応じた点数を加点する。
(例)大森学園高等学校
一般入試において、英検3級取得者は +2、英検4級取得者は +1を内申点に加点。
英検3級の利用法
続いては『英検3級の利用法』についてご紹介していきます。
公式サイトによると英検3級と言えば、合格すれば「中学卒業程度」の英語能力を所有していることを証明できる資格になります。
中学生から根強い人気がある一方で、社会人から英語を学び直す人が受験することが多い級でもあります。
取得すれば中学卒業程度の英語レベルを証明できるため、公立高校の入試で "加点対象" になるところが出始める級ですね。
また高校の推薦入試の際の出願条件として、英検3級の所有を必須条件とするところも存在します。
(例)橘学苑高等学校
英検3級以上を保持する者は、一般入試・推薦入試において加点対象。
(例)三重中学校
一般入試において、英検3級以上を取得する者には、加点を行っている。
英検準2級の利用法
続いては『英検準2級の利用法』についてご紹介していきます。
公式サイトによると英検準2級と言えば、合格すれば「高校中級程度」の英語能力を所有していることを証明できる資格になります。
そんな英検準2級を保有していると、高校によっては入学の際に "特待生扱い" を受けることもあるというメリットがあります。
また大学入試においても「英検準2級保持者は~点にスコア換算」などの利点を持ち始める級でもあります。
(例)秀明八千代高等学校
一般入試・推薦入試において、英検準2級取得者には、奨学金30万円。
(例)京都先端科学大学 工学部
一般選抜おいて、英検準2級保持者は共通テストの英語 得点換算:60
英検2級の利用法
続いては『英検2級の利用法』についてご紹介していきます。
公式サイトによると英検2級と言えば、合格すれば「高校卒業程度」の英語能力を所有していることを証明できる資格になります。
高校で習う範囲については、知識として定着していることを証明できる級であり、英検内では準2級と並んで人気がある資格ですね。
この級を取得するところまで来ると、入試で使えるのはもちろんのこと、就活でも評価され始めます。(履歴書に書けるのはこの級から)
英語を話すことは出来なくても、読んで理解できる・少し書くことができる能力が事務職などの職業で必要になるためですね。
(例)京都大学 農学部
英検2級以上を保有する者は、特色入試への出願資格を得られる。
(例)新宿ワシントンホテル
TOEIC500点以上または英検2級以上をお持ちの方歓迎(スキルにより技能手当を毎月支給)
英検準1級の利用法
続いては『英検準1級の利用法』についてご紹介していきます。
公式サイトによると英検準1級と言えば、合格すれば「大学中級程度」の英語能力を所有していることを証明できる資格になります。
英検2級と比べ、難易度がグッと上がるため、取得を諦める人が多い級ですね。
入試や就活で有利になるのはもちろんのこと、教員になろうとする人にとっては学校により英検準1級取得を必須にしているところもあるため、そういった層からも需要がある資格です。
早稲田や明治大学など、ハイランクの大学でも加点などが見込めるため、近年英検準1級の需要は非常に高まってきています。
(例)小樽商科大学
英検準1級以上を保有する者は、英語Ⅰ、Ⅱのうち最大2単位認定。
(例)京都大学 薬学部
英検準1級以上を保有する者は、特色入試への出願資格を得られる。
英検1級の利用法
最後に『英検1級の利用法』についてご紹介していきます。
公式サイトによると英検1級と言えば、合格すれば「大学上級程度」の英語能力を所有していることを証明できる資格になります。
英検において最高ランクに属する資格のため、恩恵が多く受けられると考える人も多いと思いますが、大学入試においては「英検準1級以上を保有する物は~」となっていることが多いため、そこまでメリットが多いというわけでもありません。(大学によっては "最高加点" をくれるところもある)
TOEICと異なり英検は4技能の能力を証明できる試験のため、英語関連の職に応募する際にはそれ相応の恩恵が受けられます。
また「通訳案内士の英語試験が免除される」というのは有名なメリットですね。
(例)早稲田大学 国際教養学科
英検1級を保有する者は、個別試験の総合点に加点:20
英検1級取得は完全に趣味の段階であり、達成感を味わえることが1番の利点だと個人的には思います
まとめ
この記事では、多くの人が知らないであろう『英検各級の利用法』についてまとめさせていただきました。
ちなみに「自分の所有している英検級がどの学校で使えるか?」に関しては、こちらのサイト『英検・TEAP・IELTS 活用校検索』で調べられます。
これから入試が控えている人・就職・転職を考えている人は、ぜひ今回の情報を参考に自分の目指す級を決めてみてください。
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