「この動詞って進行形にしてもいいのかな...」
今回はそんな疑問を解決すべく "進行形にできるのか?したら意味はどうなるのか?" を動詞の種類に応じて解説していきます!
記事の内容
- 動詞の4つの分類
- それぞれの動詞の使い分け
- おまけ:進行形の特徴的な使い方
記事の信頼性
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この記事を読めば、動詞の分類と進行形にした時の意味の変化についてマスターすることができます。
みなさんは The train is stopping がどのような意味になるのかご存じでしょうか?
もし分からない人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
Contents
動詞の4つの分類
まずは基本である『動詞の分類』について見ていきましょう。
英語の動詞はその働きによって、大きく4つに分類することが可能です。
動詞の分類
- 動詞は「動作を表す動作動詞」と「状態を表す状態動詞」の2種類に分けるられる
- 動作動詞は「進行形にするとその動作が瞬間的か継続的か」で2種類に分けるられる
- 瞬間的な動作を表すものは、進行形にした時にその「動作が反復されるもの」か「終わりに近づくもの」かで2種類に分けられる
状態動詞
まずは『状態動詞』について見ていきます。
定義としては「物事の終わりと始まりがぼやけていて分かりづらいもの」を言います!
例えば Know という動詞について「いつ知っている状態が終わるのか」なんて予測ができないですよね。
Love も同じですね「今恋が始まって...」なんてタイミングはっきり分からないですね。
状態動詞
Know, Love, Belong, Hate etc...
動作動詞:継続動詞
次は動作動詞の1つである『継続動詞』を見ていきましょう。
動作動詞の定義は「物事の終わりと始まりがはっきりしているもの」です。
その中の "継続動詞" の定義は「進行形にした時に意味が継続を表すもの」を言います!
cooking, drinking などいずれの単語を見ても、料理する動作・飲む動作が継続された状態がイメージできます。
継続動詞
Cook, Drink, Play, Study etc...
動作動詞:瞬間動詞:反復
次は動作動詞の1つ『瞬間動詞の反復型』を見ていきましょう。
瞬間動詞の定義は「その動作が一瞬のうちに終わるもの」を言います。
その中で反復型は「進行形にすると意味が反復を表すもの」のことを言います。
例えば「cough:咳をする」を進行形にすると、咳を1回ではなく複数回しているのがイメージできると思います。
knock や hit も同じで、進行形にするとノックや叩くのが何度も行われるんですね。
瞬間動詞:反復
Bling, Cough, Knock, Hit etc...
動作動詞:瞬間動詞:接近
最後に動作動詞のもう1つ『瞬間動詞の接近型』を見ていきましょう。
接近型の定義は「進行形にすると意味が終点への接近を表すもの」を言います。
瞬間動詞:接近
Arrive, Come, Stop, Lose etc...
それぞれの動詞の使い分け
それでは次は『それぞれの分類別の動詞の使い分け』について見ていきましょう。
はたしてそれぞれの動詞を現在進行形にした時に、どのような意味の違いが出てくるのでしょうか?
動詞の分類
- 状態動詞
- 動作動詞 : 継続動詞
- 動作動詞 : 瞬間動詞 : 反復
- 動作動詞 : 瞬間動詞 : 接近
状態動詞
まずは『状態動詞』から見ていきましょう。
ポイントは "状態動詞は基本的には進行形にできない" ということです。
状態動詞は「始まりと終わりがぼやけた動詞」であり、その中間点もぼやけているので基本的には進行形にできないんですね。
ただ厄介なことに、例外がいくつか存在するのでそちらも少し紹介させていただきます。
例外① 動作動詞の意味になる場合
まず例外1つ目が動詞の『have』です。
have は、状態動詞の意味『持っている』と動作動詞の意味『食べる』の2つの役割を持っています。
なので動作動詞としての意味『食べる』として have を使う場合は、進行形にすることが可能なんです。
例
- I have a pen:私はペンを持っている
- I am having fish now:私は今、魚を食べている
例外② 一時的な状態を表す場合
次の例外的なパターンが『状態動詞を一時的な状態を表す場合』です。
例えば「Be動詞」は「~である」という意味の状態動詞ですが、進行形で使う場合は一時的な状態を表します。
下の例で見ると「いつもはそうでないのに今日はとても優しい」という一時的なニュアンスをプラスしてくれます。
他にも live を進行形で使うと「一時的にそこに住んでいる」という意味になります。
例
- She is being kind to me today:今日の彼女は私に親切だ
例外③ 変化している途中を表す場合
次の例外が『変化している途中を表す場合』です。
例えば resemble は「~に似ている」という意味の状態動詞です。
これを進行形で使う場合「だんだん似てきている」という変化している状態を表します。
例
- My son is resembling me day by day:私の息子は日に日に私に似てきている
例外④ 意識的に行われる行為を表す場合
最後の例外的なパターンが『意識的に行われる行為を表す場合』です。
例えば think は「普段からそう考えている」ことは現在進行形にしませんが『意識的に今考えていること』は現在進行形を用いて表します。
下の1つ目の例文は「常日頃から彼のことを賢いと思っている」ということですね。
逆に2つ目の例文は「意識的に次に何が起こるだろうかと考え始めていること」を表します。
例
- I think he is smart:私は彼は賢いと思う
- I am thinking about what would happen next:私は次に何が起こるであろうかについて考えている
動作動詞 : 継続動詞
次は動作動詞の1つである『継続動詞』を進行形にした場合についてです。
動作動詞を進行形にする場合の意味のポイントは "動作の継続を表す" ということです。
下の3例を見ていただくと、どの動詞もその動作が継続的に行われていることが分かりますね。
例
- She is eating something delicious:彼女は何か美味しいものを食べている
- They were playing in the park:彼らは公園で遊んでいた
- I am watching television:私はテレビを見ている
動作動詞:瞬間動詞:反復
次は動作動詞の1つ『瞬間動詞の反復型』を進行形にした場合についてです。
進行形にした時の意味のポイントは "動作の反復を表す" ということです。
下の例を見てみると、どの動詞もその動作が反復的に行われていることが分かると思います。
例
- She is blinking many times:彼女は何回もまばたきをしている
- I was coughing all this morning:私は午前中ずっと咳をしていた
- He was knocking on the door until she came:彼は彼女が出てくるまで、ドアをノックし続けた
動作動詞:瞬間動詞:接近
最後に『動作動詞の接近型』を進行形にした場合を見ていきましょう。
ポイントは "進行形にすると動作の終わりが近づいていることを表す" ということです。
例を見ても、どの動詞もその動作が終わりに近づいていることが分かると思います。
なので1番最初にご紹介した『The train is stopping』の訳は「その電車は止まりかけている」ですね。
例
- The plane is arriving at the airport:その飛行機は空港へ到着しかけている(終点=到着)
- The car is stopping:その車は止まりかけている(終点=停止)
- She was drowning:彼女は溺れかけていた(終点=溺死)
おまけ:進行形の特徴的な使い方
最後におまけとして『現在進行形なのに "現在進行していないことに使う" という特殊な場合』を3つご紹介します。
- always, constantly などの強調を表す単語と用いると「いつも~してばかりいる」という意味になる
- 最近継続中の事やトレンドを表せる
- 未来の時間を表す単語を用いて、未来形として使う
always などと一緒に使う場合
- He is always complaining about this job:彼はいつも仕事の愚痴ばかり言っている
- My mother is constantly worrying about something or other:私の母は、いつも何かを心配ばかりしている
最近継続中の事やトレンドを表す場合
- I'm learning how to cook:最近料理を習っている
- Some teachers are making video lessons:最近ビデオレッスンの動画を作る先生が多い
未来形として使う
- The train is coming in 5 minutes:電車が5分後に来る
- I'm going to Hawaii tomorrow:私は明日ハワイに行きます
まとめ
今回の記事では『動詞の分類と進行形にした時の意味の変化』についてご紹介していきました。
動作動詞の接近型については特に混乱していた人が多かったのではないでしょうか。
ぜひこの記事を文法の辞書代わりに使っていってください。
進行形に着目した 動詞の4分類
- 状態動詞(基本は進行形にできない)
- 動作動詞 : 継続動詞(進行形で動作の継続を表す)
- 動作動詞 : 瞬間動詞 : 反復(進行形で動作の反復を表す)
- 動作動詞 : 瞬間動詞 : 接近(進行形で動作が終わりに近づくのを表す)