ついに2024年度から、新形式の英検が開始されますね。
大幅な変更点と言えば、やはりライティングの要約問題やEメール問題が追加されたことでしょう。
英検の新形式のリニューアル情報をまだチェックしていない方は、ぜひこちらのサイト(英検リニューアル情報)から確認してみてください。
今回の記事ではそんな中から "英文要約で高得点を得られるコツ" についてご紹介していきます。
それではさっそく見ていきましょう!
記事の内容
- 英文要約のコツ
- 英文を要約してくれる便利サイト
- 【英検の要約問題】現状できる対策方法
記事の信頼性
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Contents
英文要約のコツ
ではさっそく『英文要約問題の解答のコツ』をご紹介していきます。
英検の英文要約は2級, 準1級, 1級の3つの級で出題されます。
どの級も流れは同じで、長文問題を読み、それを約1/3程度に自分の言葉で要約する力が試されます。
この英文要約で高得点を得るためのポイントが、以下の5つの要点を押さえておくことです。
英文要約のコツ
- 要点を理解して要約する(For example や修飾語は無視)
- 自分の意見は入れない
- 言い換え表現を使い、短くまとめる
- 英文を書く際の原則を学んでおく
- 接続表現を上手く使う
要点を理解して要約する(For example や修飾語は無視)
まず1つ目のポイントが『要点を理解して要約する』ということです。
どんな英語の文章にも、話の根幹に関わる英文と、それをサポートするような文章が含まれています。
要約する際に入れるべき情報は、話の要点となるような英文で、付加情報のようなものは無視してしまってかまいません。
例えば、For exampleの後の詳細を述べた例文や、修飾語を用いて誇張した部分などは省いても良いと言えます。
この "要点を押さえているか" は、採点基準の「内容」の項目に大きく関わる部分なので、常に意識しておきましょう。
試験時間の短い英検では、重要だと思われる箇所に下線を引きながら読むという作業をするのが大切ですね。
簡潔にすることを意識しすぎて、要点を省きすぎることにも注意しましょう
大事なのは「元の英文を知らない人にも伝わるような要約を書く」ということです!
自分の意見は入れない
続いて2つ目のポイントが『自分の意見は入れない』ということです。
要約問題はあくまでオリジナルの文章を短くまとめたものであり、自分の主張を混合しないようにしましょう。
具体的な例を用いて言えば、主語に「I」や「We」を使うのは非常に主観的で、要約問題の解答としてはふさわしくありません。
言い換え表現を使い、短くまとめる
続いて3つ目のポイントが『言い換え表現を使い、短くまとめる』ということです。
英検の要約問題は、公式から配布されているサンプル問題を見てみると、本文を約1/3程に要約する能力が求められます。
これだけ短い文章にまとめるためには、本文の文章をそのまま引用していてはダメですね。
本文を短くまとめるコツは、抽象化・一般化の言い換え技術を使うということです。
例えば cats や dogs を「animals」に、具体的な数字などの情報を「significant」としたり、複数の利点が書かれている文章を「have various advantages」に抽象化するような技が必要です。
また「Their visitor number decreased」のような S + V の文章を、「a decline in visitors」のように名詞句に置き換えることも短くまとめるコツの1つです。
上手く言い換え表現を使うことが、採点基準の「語彙」「文法」の項目で高得点を得るための鍵になります
英文を書く際の原則を学んでおく
続いて4つ目のポイントが『英文を書く際の原則を学んでおく』ということです。
英検で出題されるような綺麗に書かれた英文というのは、ある程度のルールに則って書かれています。
例えば「各段落の1文目にはトピックセンテンスと呼ばれる、話の根幹に関わるような文章が書かれる」などのルールのことを言います。
こういった英文を書く際の原則を知っておくことで、英文要約をする際に作者側の目線に立つことができ、きれいな要約文が書けるようになります。
私が使用した参考書の中で、こういったルールを学べるオススメのものを下記に載せておきます。
使われている長文の内容が、英検準1級や1級から引用されているので少し難しいですが、気になったらぜひ参考にしてみてください!
接続表現を上手く使う
最後に5つ目のポイントが『接続表現を上手く使う』ということです。
要約問題の解答を、単なる文章の羅列で終わらせてはいけません。
文脈に合った接続表現(Also, However, Unfortunately...)を使うことで、論点をより明確にすることができ、読み手に伝わりやすい文章を書くことができます。
この読みやすい文章というのは、採点基準の「構成」の項目に大きく関わってきますので、注意しておきましょう。
ここでも本文の接続表現をそのまま使うのではなく「Additionally ⇒ Also」などの言い換えを使っていきましょう
英文を要約してくれる便利サイト
続いては『英文を要約してくれるサイト』をご紹介していきます。
今後英検の英文要約対策をしていく上で、参考として使えそうなサイトは以下の2つです。
どちらも要約された英文が英検で得点をもらえる解答かと言われれば、そうではありませんが、念のため共有しておきます。
要約の参考になるサイト
- Summarize ThisTM
- ChatGPT
Summarize ThisTM
まず1つ目にご紹介する要約サイトが『Summarize ThisTM』です。
使い方は非常にシンプルで、要約したい英文を貼り付けて「Summarize」をクリックするだけです。
本来は、英語の長文を読む手間を省くことができるという使い道で用意されたサイトですが、英検対策にも使えるかもしれません。
ChatGPT
2つ目にオススメなのが『ChatGPT』です。
AIを使った様々な英語学習への利用方法が発見されていますが、要約問題にも利用することが可能です。
使い方は、英語の長文と一緒に「この英文を英語で要約して」とお願いするだけです。
先ほどのサイトと違って良い点が、要約の際に様々な条件指定ができるところですね。
「90~110語で...」のような文字数指定はもちろん、英検1級レベルの要約をしてなどの付加条件をつけることもできます。
【英検の要約問題】現状できる対策方法
最後に『現状できる英検の要約問題に対する対策方法』をご紹介しておきます。
2024年度から始まる新しい形式のため、まだまだ出回っている情報は多くありません。
以下の2つの対策方法を利用して、これからの新形式の英検に挑んでいきましょう。
英検の要約問題の対策方法
- 2024年度以降の旺文社出版の過去問を使う
- 1つ下の級の長文問題を使う
2024年度以降の旺文社出版の過去問を使う
まず1つ目の対策方法が『2024年度以降の旺文社出版の過去問を使う』です。
まだ現段階では始まっていない英検の新形式ですが、2024年度の旺文社から出版される過去問では、予想問題として英文要約の解説が載せられています。
英検公式サイトなどから発表されたサンプル問題(英検リニューアル情報)なども活用しながら、対策していきましょう。
1つ下の級の長文問題を使う
2つ目の対策方法が『1つ下の級の長文問題を使う』です。
英検公式などから配布されているサンプル問題を見ると、英検1級なら要約する長文のレベルは英検準1級程度、英検2級なら準2級程度のレベル感の長文が要約問題に使われていることが分かります。
つまり、受験する1つ下の級の長文問題を要約問題の練習材料として使うことが効果的だと言えますね。
まとめ
この記事では『2024年度から始まる英検新形式における "英文要約問題" の攻略法』をメインにご紹介していきました。
英文要約は、コツを知っているのと知らないのとでは、解答のクオリティが大きく異なるパートです。
ぜひ今回共有させていただいた5つのポイントについては、最低限守れるようにしておきましょう!