この記事にはプロモーションが含まれます。

TOEIC

TOEICの先読みが間に合わない人向け【完全ガイド】

2022年10月20日

「TOEICの先読みがテンポよく上手くできない…」

今回はそんな方に向けて "TOEICリスニングで使える正しい先読み方法" を完全版としてご紹介していきます!

記事の内容

  • TOEICでパート3,4で使われる選択肢の分類

  • TOEICですべき正しい先読み方法

  • ペースを乱さない解答のリズムの作り方

  • 効率良く解答をマークする方法

記事の信頼性

自己紹介

子育てをしながら社会人から、留学なしで英語を身に付けてきたプロセスをシェアしています。

実は先読みと言っても英検やTOEICなど、試験毎に使うべき先読み方法が異なってきます。

今回の記事では、その中のTOEICで通用する専用の先読み方法についてご紹介していきます。

TOEICのリスニングの点数が伸びない人やそもそも先読みが間に合わないひとは、ぜひ最後まで読んでみてください。

それではさっそく見ていきましょう!

TOEIC Part3,4で使われる選択肢の分類

分類

まずは『TOEIC Part3,4で使われる選択肢の分類』について見ていきましょう。

「どのような選択肢で問題が構成されているのか?」を知ること、先読み時間を短縮するために非常に重要です。

TOEIC Par3,4で使われている選択肢の種類は、大きく分けると以下の4つに分けることができます。

それぞれのパターンについて、その特徴と先読みする際のポイントについても見ていきましょう。

選択肢の分類

  • 場所系

  • 動作系

  • 単語系

  • 文章系

場所系の選択肢

まず1つ目のパターンが『場所を問う選択肢』です。

この系統の選択肢の特徴は「前置詞+名詞」で構成されていることです。

このパターンは非常にシンプルで、先読みの際は下の例題の青線 "場所を表す名詞" だけに目を通しておきましょう。

例題

No. 80 Where most likely is the speaker?

(A) At an award ceremony
(B)
At a musical performance
(C)
At a retirement celebration
(D)
At a training seminar

動作系の選択肢

続いてご紹介する2つ目のパターンが『動作を問う選択肢』です。

この系統の選択肢の特徴は、基本の部分は「動詞+名詞」で構成されているということです。

先読みの際は下の例題の青線 "場所と名詞" のみに注目しておきましょう。

例題

No. 81 What are listeners asked to do?

(A) Stay seated
during the break
(B) Carry their valuables
with them
(C) Return any borrowed equipment
(D) Share printed programs
with others

単語系の選択肢

3つ目のパターンが『単語を問う選択肢』です。

こちらの単語を問う選択肢はさらに "1単語のみで構成されるもの" と "of などの前置詞が使われる複雑なもの" の2種類に分けて考えることができます。

1単語のみで構成されるものについては、特にテックニックもなく "名詞" に注目して先読みしていきましょう。

前置詞が使われる複雑なものについては、"前置詞を挟む名詞" に目を通しておきましょう。

例題(1単語のみのもの)

No. 79 What are the listeners asked to look at?

(A)
A design idea
(B)
A business contract
(C)
An advertisement
(D)
A budget

例題(前置詞が含まれるもの)

No. 38 What is the conversation mainly about?

(A)
An enlargement of office space
(B)
A move into a new market
(C)
An increase in staff numbers
(D)
A change in company leadership

文章系の選択肢

4つ目のパターンが『文章で問われる選択肢』です。

こちらの文章で問われる選択肢は、さらに "SV" "SVC" "SVO" の3種類に分けて考えることができます。

SV型ついては、"主語 (S) と 動詞 (V)" の部分に注目しておきましょう。

SVC型ついては動詞はBe動詞のような意味をなさないものなので、"主語 (S) と 補語 (C)" だけを先読みです。

SVO型ついては主語はほぼ必ず同じ単語が使われるので、"動詞 (V) と 目的語 (O)" の部分のみに注目して選択肢を確認しておきましょう。

SV型

Noise in an area will likely increase.

SVC型

He is not available for an interview.

SVO型

No. 78 What does the man mean when he says, “Here’s the thing”?

(A)
He will demonstrate a product.
(B)
He has forgotten a word.
(C) He has found what he was looking for.
(D) He will introduce a point to consider.

TOEIC試験での正しい先読み方法

TOEIC試験での正しい先読み方法

続いては『TOEIC試験においての正しい先読み方法』をご紹介していきます。

TOEICで高得点を取るためには、以下の3つの先読みルールを守ることが非常に重要になってきます。

先読みのルール

  • 1問目を最優先で読む

  • 質問文と選択肢まで読む

  • 全体のストーリーラインをイメージする

1問目を最優先で読む

まず最初に先読みに置いて重要なポイントが『1問目を最優先で読む』ことです。

TOEIC リスニング第1問目には、そのリスニングの主題をつかむ上で重要な情報が含まれています。

ここを落とすと2,3問目で正答できる確率は、グッと下がってしまいます…

以下の例題を見ていただくと、1問目には「話し手が何の職種についているか?」と全体のベースになることが問われているのがわかります。

対して問2と問3では、少し深堀りしたような質問が問われていますね。

例題

What kind of business does the speaker work for?

(A) A restaurant
(B) A supermarket
(C) A furniture store
(D) A fitness center

No. 75 Why does the speaker assign extra work to the listeners?

(A) A deadline is approaching.
(B) A staff member is unwell.
(C) Many customers are expected.
(D) Equipment needs to be unpacked.

No. 76 What does the speaker ask listeners to tell customers about?

(A) New business hours
(B) Discount cards
(C) A special dish
(D) A holiday sale

Ryo

無理に3つ先読みしてしまうより、1問目の先読みの優先する方が得点はグッと伸びます!

質問文と選択肢まで読む

次の重要なポイントが『質問文と選択肢すべてに目を通す』ということです。

読めるところすべてに目を通しておくことで、物語全体の流れを事前により良くイメージできるようになります。

「短い時間の中で全部に目を通すなんて無理…」という人は、上でご紹介した選択肢の分類表, この後にご紹介する先読みのリズムの作り方を参考にしてみてください。

全体のストーリーラインをイメージする

3つ目に重要なポイントが『全体のストーリーラインをイメージする』ということです。

リスニングする前から話の全体像を想像しておくことで、リスニングの理解度が格段に上がります。

では実際にストーリー予想の方法を、以下の例題を使って練習してみましょう。

例題

No. 74 Why is the woman calling?

(A) To cancel an order
(B) To complain about a product
(C) To redeem a gift card
(D) To renew a warranty

No. 75 What does the man ask the woman about?

(A) A model name
(B) A brand of coffee
(C) A catalog number
(D) A date of purchase

No. 76 What does the man offer to do?

(A) Provide a discount
(B) Send a free sample
(C) Extend a warranty
(D) Issue a refund

ストーリー予想の思考プロセス

1問目の質問文 → 女性が電話をかけている

                      

1問目の選択肢 → いずれの選択肢も商品に関する → 女性はお客さんで店員さんに問い合わせ?

                      

2問目の質問文 → 『the man』から男性が女性の電話相手の店員さん?

                      

2問目の選択肢 → いずれの選択肢も商品の情報 → 男性は女性の問い合わせに商品を特定しようとしている

                      

3問目の質問文 → 男性(店員)が何かを申し出ている

                      

3問目の選択肢 → いずれの選択肢もお店側に何か不手際があった際の対応

以上から、音声を聞く前にすでに1問目の答えが(B)の「商品に対しての不満」だと分かりますね。

ペースを乱さない解答のリズムの作り方

ペースを乱さない解答のリズムの作り方

続いては『ペースを乱さない解答リズムの作り方』についてご紹介していきます。

上の画像は横軸が時間, 縦軸が重要度を表すTOEIC Part3のリスニング音源の流れを示しています。

この画像から読み取れる以下の4つのポイントが、ペースを乱さない解答リズムを作る上で重要になってきます。

4つの大事なポイント

  • 問1→ 問2→ 問3の順でリスニング中に解答のヒントとなる英文が読まれる

  • 1問目の答えはリスニング開始すぐに来ることが多い

  • 各設問の解答のヒントとなる文が読まれる間には必ず、解答には関係のない不必要な情報が含まれる

  • 最後の3問目が終えた後は不必要な英文が読まれて終わる

正しい先読みと解答のリズム

  • 最初のDirectionが読まれている約30秒の間に、最初の問題の先読みをおこなう

  • 問1の問題文に目を向けておいて「何が聞かれるのか?」をリスニング中も意識しておく

  • リスニングしている間に解答となる英文が聞こえたら答えをマーク(図の青丸の不必要な情報が流れる時間を利用)

  • マークを終えたら次の問2の問題文に目を向けておいて答えとなる英文が読まれるのを待つ

  • 同じ工程を3問目まで繰り返す...

  • 3問目をマークし終えたら、後の不必要な情報は聞かず次の問題の先読みにとりかかる(解答時間を含めて約40秒ほどの余裕がある)

効率良く解答をマークする方法

効率良く解答をマークする方法

続いては『効率良く解答をマークする方法』について説明していきます。

多くのTOEIC受験生がリスニング時間中に、目を瞑ったりまっすぐ正面を向いたまま聴き取りに集中しているのを見かけます。

しかしこの集中して聴くスタイルは、解答となるキーワードが読まれてからマークするまでにタイムロスが生じてしまうため良い方法とは言えません。

私が考える最もタイムロスが生じない, 解答のリズムを壊さない方法は、以下の2つのポイントを意識することです。

2つの重要なポイント

  • ペン先は解答用紙の選択肢2と3の間付近に置いておく

  • リスニング中は質問文に目を落としておく

ペン先は解答用紙の選択肢2と3の間

ペン先は解答用紙の選択肢2と3の間

まずは『ペン先は解答用紙の選択肢2と3の間付近に置いておく』ことを意識してください。

ちょうど上の画像で言う、赤丸の位置です。

こうすることでリスニング中にキーワードが聞き取れた時にすぐにマークをすることができます。

さらにマークを塗りつぶす時間を短縮するために、マークシート用のシャーペンを使用することをおすすめします。

ペン先が通常より太くなっているため、マークシートの丸を瞬時に塗りつぶすことが可能になっています。

リスニング中は質問文を見る

リスニング中は質問文を見る

次のポイントが『リスニング中は質問文に目を落としておく』ということです。

こうすることで「何が問われているのか?」をリスニング中にも意識することができるようになります。

Ryo

イメージは2割の力で「何を問われているか?」を考え、残りの8割でリスニングに集中する感じです!

質問文と選択肢をすべて読み切るためには?

質問文と選択肢をすべて読み切るためには?

ここまで読んだ多くのみなさんが「質問文と選択肢を読み切るなんて無理…」と思ったでしょう。

ここからは『どうやって時間内に先読みを終えることができるのか?』についてお話ししていきます。

TOEIC Part4ではリスニングが終わってから質問文が読まれ、次のリスニングが始まるまで約40秒の時間があります。

問題はリスニング中に解くわけですから、この40秒で次の問題の質問文と選択肢の先読みを終えられればいいわけです。

つまりこの時間内に先読みを終わらすために必要なのは、リスニング力というより "速読力" ですね。

もちろん普通にパート7の対策をするだけでも速読力は上がります。

ですがこのパターンのように「先読み」だけの速読力を上げたいのなら、先読みだけの練習するのが最も効果的な方法です。

Ryo

特定の形式での読む速度を上げたいなら、その形式の文章を読む演習を繰り返すことが最善ですね

速読力を高める練習方法

では具体的な『速読力を高める練習法』をご紹介していきます。

まずは公式問題集やパート4の演習問題が多く載せられている参考書を1冊用意してください。

速読力を上げるトレーニング方法は以下の通りです。

速読力トレーニング方法

  • アラームを40秒にセット、質問文と選択肢を時間内に読むトレーニングを繰り返しおこなう

  • 40秒で先読みにチャレンジ し、読み切れなければもう1度同じことを繰り返す

  • 読み切れるようになったら次の問題に挑戦
Ryo

この方法は英語初学者だけのものではなく、英語上級者になっても基本的に同じ手順でリスニングに取り組んでいきます

まとめ

まとめ

この記事では『TOEICのみに特化したリスニングの先読み法』を完全版としてご紹介していきました。

少々説明が長くなってしまいましたが、本気でTOEIC高得点を狙うなら1度試してみてください。

  • この記事を書いた人

Ryo

放射線技師・英語講師として働く30代です。

子持ち社会人でも、留学なしで英語が話せるようになれたプロセスをご紹介していきます。

【経歴】
元Native Campの講師
元赤ペン先生
元IDIYの英文添削講師

【放射線系の保有資格】
第1種放射線取扱主任者

【言語系の保有資格】
実用英語技能検定1級
TOEIC L&R 990点満点
日本医学英語検定試験3級
中国語検定試験4級

-TOEIC